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【奇を衒わないマインクラフト】#154 ドラウンドトラップを作る

ドラウンドトラップを作ってトライデントを集めます


概要

今回は、ドラウンドトラップを作ってトライデントを集めます。

YouTubeで公開している動画シリーズ「奇を衒わないマインクラフト」、パート154の解説・補足用記事です。

動画


解説

今回は、川の上空に巨大なドラウンドトラップを作ってトライデントを集めます。 最終的に約3分に1本のトライデントが手に入るトラップを完成させました。

注意:Java版と統合版ではドラウンドの湧きルールが違います。 これはJava版向けの記事です。 統合版のプレイの参考にはなりません。

ドラウンドトラップを作って何本もトライデントを手に入れる理由

今回の動画では、ドラウンドトラップを作って何本もトライデントを手に入れています。 するとまだトライデントを集めたことがない人なら、次のようなことを疑問に感じるかもしれません。

最初にこれらの疑問を解消しておきましょう。

トライデントを何本も手に入れる理由

トライデントを何本も手に入れる理由は、次の通りです。

トライデントには激流と召雷のエンチャントがつけられ、それぞれ使い道が大きく異なります。 また、激流と召雷を同時につけることはできません。

予備を考えず、さらに砥石でエンチャントを外して召雷と激流を付け替えれば、トライデントは1本ですみます。 しかし、付け替えには手間がかかります。 トライデントが複数あれば、その手間が省けます。

また、予備がないのではロストしたときが恐ろしくて、気軽にトライデントが使えません。 実は私は、1本しか持っていなかったトライデントを失ったことがあります。 別のワールドでバグによりネザーのマグマに落ちたときのことでした。

長時間にわたってドラウンド狩りをし、ようやく手に入れたトライデントを失った精神的ショックは大きなものです。 その苦い経験から、今では余裕があればドラウンドトラップを作って、予備のトライデントを手に入れることにしています。

ドラウンドトラップを作る理由

次にドラウンドトラップを作るのは以下の理由からです。

トライデントはトラップを使わずに海でドラウンドを狩っても手に入ります。しかし、Java版では以下のような理由から非常に時間がかかります。

Java版1では、ドロップ増加IIIの剣を使っても平均139体のドラウンドを倒さないとトライデントはドロップしません。 しかもドラウンドの湧きもよくありません。 そのため、以前こちらで検証したように、Java版では海を泳いでドラウンドを倒し、トライデントを入手しようとすると、おそらく1本あたり平均2時間ぐらいかかります。 よって、例えば召雷と激流のトライデントを、それぞれ予備も合わせて2本ずつ、計4本手に入れるだけで8時間かかってしまうわけです。

海の中を何時間も泳いでトライデントを手に入れるのは大変です。 トラップであれば、作る手間はかかってもトライデントが楽に手に入ります。

このような理由から、Java版だと予備のトライデントまで手に入れたければ、トラップを作った方がよいわけです。

Ver.1.18より天空式ドラウンドトラップの効率が上がった

実は、今回、ドラウンドトラップを作った理由はもう一つあります。 それは、Ver.1.18以降のワールドでは、天空式ドラウンドトラップの効率が上がったので、一度試してみたかったからです。

Ver.1.18からはワールド生成のルールなどが大幅に変更されました。 その中で天空式ドラウンドトラップの効率に関わる変更は以下のものです。

これら二つの変更により、湧き層が大きな天空式ドラウンドトラップが作成できるようになりました。 今回作ったトラップも、以前のバージョンの平均的なものとは、くらべものにならないくらい巨大です。

Java版マインクラフトの場合、自然湧きのMobを利用するトラップは、湧き層が大きい方が効率がよくなります。 よって、ドラウンドトラップも以前よりもはるかに効率がよくなったわけです。

動画で作った天空式ドラウンドトラップの注意事項

天空式ドラウンドトラップの作り方は動画で詳しく説明しています。 作る上でも難しい部分は少ないと思います。 比較的難しいのは、看板用の木材の収集ぐらいでしょうか。

そのため、ここでは以下のような注意事項だけ説明します。

では順に見ていきましょう。

効率を上げたいなら、なるべく広い川を見つけて湧き層を大きくする

動画で紹介しているタイプのトラップで、効率を上げるのに最も重要なことは、なるべく広い川をみつけて大きな湧き層を作るということです。

Java版マインクラフトではドラウンドはあまり湧きません。 それでもドラウンドを多く湧かせるためには、湧き層を大きくして湧く場所を増やすのが一番簡単です。 Java版マインクラフトでドラウンドが高さ制限なく湧くのは、川バイオームだけです。 つまり、広い川バイオームがあれば湧き層を大きくできます。 よって、しっかりと周辺を探索して、広い川バイオームを見つけるとよいでしょう。

トライデントは多く必要な物ではないため、効率をあきめて最小限の大きさのトラップを作っても良さそうに思うかもしれません。 その方が作業量が少なくなり製作が楽になることは確かです。 しかし、それではそもそもトラップを作る意味が薄れてしまいます。 なぜなら、トライデントは普通にドラウンドを狩っても2時間ぐらいで手に入るからです。 トラップを作るからには、ある程度の効率が出てくれないと、「普通に狩ればよいのでは」となってしまいます。

かといって、あまり効率を上げてもトライデントが使い切れません。 無理のない範囲で規模を大きくすればよいでしょう。

今回のトラップの規模は83 x 63ブロック、面積にして5,229ブロックです。 この規模で約3分に1本のトライデントが手に入ります。 通常はここまでの効率は必要ないので、この数値を参考に必要に応じた大きさのものを作ると良いでしょう。

巨大な湧き層

巨大な湧き層

湧き層が十分大きければ屋根は必要ない

天空式ドラウンドトラップでは、屋根を付けることがよくあります。 空からの光を防ぎドラウンドを湧きやすくするためです。 しかし、動画のトラップは屋根を付けていません。 にも関わらず効率がよいのは、湧き層が大きいからです。

マインクラフトの空からの光の強さは最大15です。 そして水の中で1ブロックごとに1ずつ弱まります。 そのため、屋根がなくても明るくなるのは湧き層の上面と側面の近くだけで、それ以外の部分は暗くなります。 よって、湧き層が大きければ暗くなる部分も大きくなり、そこにドラウンドが湧きます。

屋根のない湧き層の模式図

屋根のない湧き層の模式図

以前のバージョンだと広い川バイオームがあまりなかったため、大きな湧き層が作れませんでした。 また、川は細長いため湧き層も細長くなりがちでした。 湧き層が細長いと側面からの光の影響が大きくなります。 よって、屋根をつけないと使い物にならないほど湧きが悪くなることがよくありました。

現在のバージョンでは広い川バイオームが見つかりやすく、大きな湧き層も作りやすくなっています。 よって、屋根が不要な場合が多いでしょう。

屋根が必要かどうか確かめたい場合は、屋根がない湧き層にどれくらいドラウンドが湧くか、夜と昼でくらべればよいでしょう。 昼にくらべて夜の方がドラウンドが大幅に多く湧いているなら、それだけ光の影響が大きいということです。 その場合は屋根を付けると効率が上がるでしょう。 昼でも十分にドラウンドが湧いているようなら、光の影響は少ないので屋根は必要ありません。

屋根を作るなら側面からの光の影響をなくすため、ひさしを伸ばしておきましょう。 ひさしの作り方はこちらのページで解説しています。

屋根がなくてもドラウンドは湧く

屋根がなくても湧き層が大きければドラウンドは湧く

事前にダメージを入れる必要はない

ドラウンドトラップでは、ドラウンドを落下させて事前にダメージを入れ、倒しやすくする必要はありません。 理由は以下の通りです。

  1. ドラウンドはアンデット特効Vと範囲攻撃IIIがついたダイヤの剣で2撃で倒せる
  2. ドラウンドトラップを作るほどゲームが進行していれば、通常は剣にエンチャントを付けられる
  3. そのままでもすぐに倒せるので、事前にダメージを入れる必要はない

経験値トラップでは事前にダメージを入れるのをよく見かけると思います。 あれは強い剣をまだ持っていないゲーム序盤で必要となる工夫です。

Java版マインクラフトでは、立ち止まってゲージがたまってから剣を振ると範囲攻撃が発生します。 しかし、エンチャント無しの剣の範囲攻撃はハート半分のダメージしか与えません(Java版の剣についてはこちらのページで解説しています)。

ゾンビやスケルトン、ドラウンドの体力はハート10個です。 つまり、それらのMobをエンチャント無しの範囲攻撃だけで倒そうとすると、20回も攻撃しなくてはなりません。 倒すだけで時間がかかり、剣の耐久も消費します。

修繕のエンチャントも手に入れていないようなゲーム序盤では、あっという間に剣が壊れてしまいます。 そのため、仕方なくトラップの仕組みを工夫して事前にダメージを入れるわけです。

しかし、アンデット特効Vのダイヤの剣に範囲攻撃増加IIIのエンチャントをつければ、範囲攻撃だけでも2回の攻撃でドラウンドが倒せます。 修繕のエンチャントをつけていれば壊れることもありません。

ドラウンドトラップを作るぐらいゲームが進行していれば、アンデット特効も範囲攻撃も修繕もすでにつけられるはずです。

また、トライデントをドロップしやすくするために、ドラウンドトラップで使用する剣には通常ドロップ増加IIIのエンチャントをつけます。 エンチャント台を使っていると、ドロップ増加IIIのエンチャントより範囲攻撃IIIのエンチャントの方が手に入りやすいことがわかります。 よってドロップ増加IIIを前提とするのに範囲攻撃IIIを前提としないのは奇妙です。 アンデット特効のエンチャントもレアではなく、エンチャント台でまずまず出ます。

トライデントを取得すると通常は激流や召雷といったエンチャントをつけます。 さもないとトライデントを使いこなせません。 そのことからも、エンチャントがつけられない段階でドラウンドトラップを作るのはおかしいとわかるでしょう。

よって、事前にダメージを入れるトラップは、サバイバルモードのゲームの進行に合っていません。 無駄な仕組みは作らずにシンプルな処理槽を作れば十分です。

事前ダメージを入れるより、次のエンチャントがついた剣を用意しましょう。

さらに耐久IIIをつけると、修理に使う経験値が少なくてすみます。 しかし、少ししか差がないので、別になくても問題ありません。

剣のエンチャント

トラップで使っている剣。ノックバックと耐久はなくてもかまわない。

トラップの効率と得られるアイテム

動画で作ったドラウンドトラップの効率は約3分間で平均1本のトライデントです。

無駄に効率がよすぎですね。 ここまで効率が上がるとは思っていませんでした。 トライデントは激流と召雷、それぞれの予備で4本もあれば十分なアイテムです。 よって、もっと湧き層は小さくてもいいでしょう。

ただし、あまり効率が悪いと作る意味がなくなるので、少し効率がよすぎるぐらいがちょうどいいかもしれません。

効率の計算方法

動画では、次の方法でトライデントを取得する効率を計算しています。

  1. 「統計」から今まで倒したドラウンドの数(A)を調べる
  2. トラップを3分間稼働させる
  3. 「統計」から今まで倒したドラウンドの数(B)を調べる
  4. (B)から(A)を引いて、3分で倒したドラウンドの数(C)を出す
  5. (C)にトライデントのドロップ率0.718%をかけて平均値(期待値)を求める

ここで「統計」は今までのゲームプレイについての数値が参照できる機能です。 ゲームのポーズ画面から表示できます。

効率を調べるには、「一定時間内にドロップするトライデントを直接数えればよいのでは」と思うかもしれません。 しかし、トライデントのドロップ率はとても低く、平均をとろうとすると時間がかかってしまいます。

トライデントがドロップする数より、倒したドラウンドの数の方がずっと早くデータの蓄積が可能です。 トライデントのドロップ率が0.718%であることはわかっているのですから、倒したドラウンドの数から平均値を求める方が、はるかに早く正確な値がわかります。

もし「トライデントのドロップ率が0.718%」という部分を確かめたいのであれば、トライデントが実際にドロップした数を数えなければなりません。 しかし、その値を信用するのであれば、倒したドラウンドの数からトライデントを取得する効率を計算すればよいでしょう。

得られるアイテム

トラップで得られるトライデント以外のアイテムは以下の通りです。

腐った肉は聖職者の村人との取引でエメラルドに交換できます。 交換比率は悪いですが、使わないのも無駄な気がするため、私はよく交換しています。

は採掘すれば簡単に集まるため、トラップで集める必要はないでしょう。 銅はオーバーワールドで簡単に見つかる鉱物です。 鍾乳洞で多く生成され鉱脈も存在します。 しかも幸運IIIのツルハシで銅鉱石を割ると平均7.7個も銅の原石がドロップします。 そのため普段から目に付いた鉱石を採掘していれば、通常は不足しません。

オウムガイの殻はコンジットの製作で使います。 レアアイテムなので、トラップで集められると助かります。 しかし今回のトラップは効率がよく得られた殻が多すぎて、さすがに使い切れそうにありません。 額縁に入れて装飾にすると化石みたいで見栄えがいいのですが、その用途で使ってもあまるでしょう。

釣り竿は大量に必要なアイテムではありません。 自分でクラフトするのも簡単です。 かまどの燃料にするか捨てるとよいでしょう。

経験値を取得する効率は、エンダーマントラップほどではなく、スポナー式トラップよりはよいぐらいです。 「トラップの立地が良ければ、村人の取引で修繕しきれなかった装備の修理で使うかも」という程度ですね。 経験値を目的としてトラップを作るほど効率はよくありません。

全体として、トライデント以外で比較的役立つのはオウムガイの殻です。 それ以外はドラウンドトラップで集める必要はないでしょう。

取得したトライデント

やはりトライデントが最大の成果

おまけ:他のタイプのドラウンドトラップ

ここでは補足として今回作ったもの以外のドラウンドトラップについて少しご紹介しましょう。 どのタイプのドラウンドトラップを作るかの参考にしてください。

ソウルサンドを使うタイプ

大量のトライデントは必要ないとわかっていても、どうしても効率を上げたいのであれば、海外の人が作っているソウルサンドの水流でドラウンドを上に上げるタイプのトラップをおすすめします。 このタイプは小規模でも効率がよいのが特徴です。 おそらく、ドラウンドを水流で素早く集めているので、ドラウンドがデスポーンしにくいためだと考えられます。

ただし、トラップの上部の水面に段差のある水流を作るため、水流の制御が問題なくできる人でないと作るのが難しいかもしれません。 水源を用意し屋根を作らなければならないため、規模が小さくても作る手間はかかります。 トライデントを多く手に入れても使い道がありません。 このような理由から一般的にはおすすめしづらいため、このサイトでは取りあげていません。

このトラップは、得られたアイテムの使用を目的とする人より、トラップの効率や作成を目的とする人向けのトラップ、という印象です。

海の中にネザーゲートを設置するタイプ

ドラウンドをカメの卵で誘導し、海の中に設置したネザーゲートに入れるタイプのドラウンドトラップもあります。 湧きを集中させるため、プレイヤーはネザーゲートの上空で待機します。 作るのは楽なのですが、効率は悪いです。

カメの卵を水中に設置し、数分間上空に待機する実験をすると、ドラウンドが1~2体しか集まらないことが分かります。 全く集まらないことも珍しくありません。 1本のトライデントを手に入れるためには、理論上は平均約139体のドラウンドを倒す必要があります。 よって非常に長い時間放置しないと、このタイプのトラップでトライデントを取得できないでしょう。

このタイプのトラップでは、プレイヤーが海の上空で待機し、ネザーゲートにドラウンドを入れています。 同じように上空で待機してときどき自分でドラウンドを狩ると、トライデントの取得に約2時間かかるので、このタイプのトラップも最低でも2時間はかかると予想できます。 プレイヤーにくらべるとドラウンドの移動速度は遅いため、おそらくもっとかかるでしょう。

トラップを作っている動画を見ても、数時間放置して1本ぐらいの効率です。 もし激流と召雷のトライデントをそれぞれ予備も含めて4本欲しければ、一晩か二晩は放置しなければならないでしょう。

このタイプのトラップは、なるべく楽をするかわりに非常に長時間放置してもかまわない人向けのトラップです。

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関連項目

トライデント」に関する記事

全6件のうち、この記事を除く5件を表示しています。トライデントに関する記事の一覧を見る。

トラップ」に関する記事

全23件のうち、この記事を除く10件を表示しています。トラップに関する記事の一覧を見る。



  1. 統合版ではドライデンとの湧きやすさとトライデントのドロップ率が異なるため、Java版よりもはるかに簡単にトライデントが手に入るようです。 

公開日:2024-05-24