目次
概要
Java版マインクラフトではなかなかドロップしないトライデントを確実に取得するための天空式ドラウンドトラップの作り方を解説します。
注意:Ver.1.18からはバイオームの生成ルールが変わり、建築限界高度も上がったため、作り方も少し変わっています。 以前よりも大きなトラップが作りやすくなり、効率がはるかによくなりました。
Ver.1.20でドラウンドトラップを作った動画も公開しています。 Ver.1.18以降でドラウンドトラップを作る人は、この動画を優先して参考にしてください。
ドラウンドとトライデント
ドラウンドはゾンビが溺れたときにスポーンしたり、川や海などのバイオームで自然にスポーンするゾンビの一種です。
敵モンスターとしては通常は弱いのですが、まれにトライデントという三つ叉の槍を持っていることがあり、その場合は非常に強力な遠距離攻撃をしかけてきます。
トライデントを持っているドラウンドは倒すとまれにそのトライデントをドロップすることがあります。 (ちなみにゾンビが溺れてドラウンドになった場合、そのドラウンドがトライデントをドロップすることはありません。)
トライデントは激流や召雷といった特殊なエンチャントがつけられ、いろいろな遊びのできる面白い武器です。
しかし、Java版マインクラフトでトライデントを入手するのは容易なことではありません。
トライデントを持ったドラウンドがトライデントをドロップする確率はドロップ増加IIIの剣を使って11.5%です。 しかし、トライデントを持ったドラウンドの出現率が低いため、ドラウンド全体で考えるとたとえドロップ増加IIIの剣を使ってもドロップ率は0.718%にしかなりません。
つまり平均約139体のドラウンドを倒してようやくトライデントが1本手に入るわけです。
Java版ではドラウンド自体のスポーン率も低いため、トライデントを手に入れようとするとよほど運が良くなければ何時間も海をさまよってドラウンドを倒さなければなりません。
それをどうにか効率化するために、さまざまなトラップが考案されています。 ここではそのうちの一つ、天空式ドラウンドトラップをご紹介します。
トラップの概要
Java版マインクラフトではドラウンドは川や海洋バイオームにスポーンします。
海洋バイオームでは水面より高い場所でドラウンドがスポーンすることはないのですが、川バイオームでは高さの制限なく湧きます。
それを利用して、川の上空128ブロック以上の他のモンスターが湧かないところに水を満たした湧き層を作り、ドラウンドを湧かせて処理する、というのがこの装置の考え方です。 つまり、天空トラップタワーの湧き層を水で満たしたような物です。
ドラウンドトラップの概要図。 サイズなどはこの通りではありません。
ドラウンドは水流の中でも湧くため、下向きの水流を作っておけば自動的に下へと沈んでいきます。
そうやって下に落ちたドラウンドを今度は横向きの水流で集めます。
ウミガメの卵で集める方法もよく見かけますが、実際にテストしてみた感じだと遠い場所のドラウンドがなかなか反応しないようなので、ここでは確実に集められる水流を使うことにしています。 (2021/08/07追記:アンデットがカメの卵に反応する距離には限界があるため、大きなトラップだとカメの卵を使う場合は複数処理槽を用意しないといけないようです。)
集めたドラウンドは処理槽でプレイヤーが倒す、という仕組みです。
ちなみにドラウンドトラップにはこの天空式の他に天空に待機所を作って装置自体は海底に設置し、ウミガメの卵などに集まってきたドラウンドをネザーに送る形式の物もあります。 そちらの方がずっと製作時間は短くて済みます。
しかし、私がクリエイティブモードでウミガメの卵などを海底において上空に待機するという予備的な実験をしてみたところ、あまり多くのドラウンドが集まらず、効率はそれほど良くなさそうに思えました。 また、成功している動画を見ても、放置時間が長い割に何本も取得できているような感じではありませんでした。
私は激流と召雷のトライデントをそれぞれ予備も含めて最低2本、合計4本は欲しかったので、手間はかかっても仕組み的に確実にトライデントが取得できそうな天空式をサバイバルモードで作りました。
その時の経験やいろいろなネット上の情報などを元にこのページでは天空式のドラウンドトラップをご紹介しています。
ネザーゲートを使う方法もおそらくうまく作れば動作すると思うので、興味がある人は動画サイトなどで探してみてください。
作り方
まず、注意事項として、かなり大量の建材が必要で高所作業もあるため、エリトラとシュルカーボックスを所持しているぐらいゲームを進めている人向けのトラップです。 建材と輸送手段があれば作業量は多いものの、レッドストーンなどは使わないので作るのは難しくありません。
では、このトラップの作り方は以下のようになります。
場所の選定
まず最初にトラップが作りやすい形のなるべく大きな面積の河川バイオームを探します。
河川バイオームかどうかはF3でデバッグ表示させ、左側中央あたりの「Biome」という項目を見れば分かります。
これが「minecraft:river」になっていれば、そこは河川バイオームです。 意外にバイオームが互いに入り組んでいることがあるので、なるべくまとまった領域が河川バイオームになっている場所を探してください。
形はどんなものでもかまわないのですが、水流の制御がしやすいと思うので、ここでは長方形の領域に作ることにします。
今回はこの領域にトラップを作ります。 この領域の大きさはこの川にあわせた物なので、作る場所によって変わります。
ブロックで囲まれた部分が川バイオームになっているので、この上空にトラップを作っていきます。 少しぐらいなら他のバイオームが紛れていてもかまいません。
場所の選定がこのトラップでは一番重要な部分です。
自然湧きを利用するトラップは基本的に周囲の湧きつぶしと湧き層の大きさで効率が決まります。 今回は天空に作るので周囲の湧きつぶしには問題がなく、湧き層の大きさがそのまま効率の良さになります。 Java版のドラウンドは非常に湧きにくいため、湧き層が小さいと非常に効率が悪くなり、場合によってはトライデント1本とるのに平均して何時間もかかるようになります。
今回このページで制作したトラップの底面積は11x35=385ブロックです。これぐらいの大きさが最低限必要ではないかと思います。 これでも少し小さくて、この規模だとおそらく1時間にトライデント1本ぐらい入手できるぐらいの効率になります。 こまかな効率については後で解説します。
ドラウンドを集める水流を作る
なるべく地上で他のモンスターが湧かないようにするため、プレイヤーは地面から128ブロック以上の場所で待機します。
その待機所より2ブロックぐらい上に湧き層から落ちてきたドラウンドを集める水流を作ります。
つまり地面から131ブロックぐらいの高さに床を作りその上にドラウンドを一カ所に集めるよう段差を作って水を流します。
まず床を作り、
段差を作って水を流します。
横の壁はガラスで作るか下付きハーフブロックで湧きつぶししておいてください。
水流の作り方にはいろいろありますが、おそらく中心に向かって流すのが段差が低くできるのでやりやすいと思います。
どういった段差を作っていくと効率が良いかはトラップの規模によって変わるので、ここでご紹介しているのは一例だと思ってください。
最終的に処理槽へとドラウンドを集めるのですが、無理して小さな領域に集める必要はありません。
経験値トラップではないのですから、頻繁に使うわけでもなければ、処理する部分を効率化しなければならないほど大量のモンスターが発生するわけでもありません。 事前に落下させてダメージを負わせる必要もありません。
ある程度集められれば、あとはプレイヤーが攻撃して倒せば良いだけです。 それでも数が少ないので大した手間にはなりません。
処理槽と待機所の作成
処理槽はこのように水流でドラウンドを一方に流し、そこにハーフブロックで隙間を作っておく方法がおすすめです。
処理槽の概要図。
処理槽を上から見たところ。 大きさは水流が届けばなんでもかまいません。
待機所から処理槽を見たところ。 ハーフブロックの隙間からドラウンドを攻撃します。
こうしておくとアイテムや経験値も水で流れてきてプレイヤーが吸い取れるので、ホッパーなどを設置する必要がありません。
もちろん、こだわるならホッパーなどをつけてもよいのですが、ドラウンドはそれほど大量に湧くわけではなく入手できるアイテムの量も少ないので、アイテム回収などについて工夫する必要はあまりありません。 ホッパーが必要なくらい大量のアイテムが入手できるほどドラウンドが湧くなら、そもそもこんな作る手間のかかるトラップは必要なくて良かったんですけどね。
Ver.1.18からは非常に巨大な川バイオームがみつかるようになりました。また、建築限界高度も上がったため、トラップの効率が非常に上がりました。そのため、水流で集める方法だとドラウンドが圧死することがあります。その場合はホッパーでアイテムを回収してください。
プレイヤーの近くにはモンスターは湧かないので、待機場所を湧き層から24ブロック以上は離した場所に作ります。
少し上に上がるようにした方が、湧き層の上の方が湧き範囲から外れにくくなります。
ここで待機して10~30分ごとに処理槽に行ってドラウンドを倒します。
Ver.1.18からは非常に大きな処理槽を作れるようになり、このような小細工をしなくても十分に効率がよくなりました。待機所は作らずに処理槽のそばで待てば問題ありません。
処理槽や待機所についてはいろいろと工夫している人もいるようですが、手をかけてもドラウンドトラップはトライデントを何本か取得すると、その後はたまにオウムガイを取りに来るくらいでたいていはほとんど使わなってしまいます。 あまりこだわらなくて良いのではと思います。
湧き層の下部の作成
次に後で水が漏れないように湧き層の下部を作っていきます。
まず、下付のハーフブロックかガラスブロックなどの敵の湧かないブロックで水流の3ブロック上を囲います。
その内部1ブロック下に看板か開いたフェンスゲートを設置します。
シフトを押しながら根気よく設置してください。
看板は表示文字の読み込み処理があるのでフェンスゲートの方が軽いというような話を聞いたことがあります。 しかし、看板でも作ったことがありますが、違いは分かりませんでした。 どちらでも良いと思います。
これがおそらくこのトラップの製作作業で一番大変な部分です。
湧き層の上部の作成
次に水を流す湧き層の上部を作成します。
Y=255、つまりブロックの設置限界高度には屋根をつけるので、その1ブロック下、Y=254の高さでトラップの領域を何かブロックで囲みます。
Ver.1.18からは限界高度が319に上がりました。そのため、Y=318を囲ってください。
このブロックは水が横に流れないようにするための物です。
その内部の1ブロック下をスライムブロックや土ブロックなどの壊しやすいブロックで埋めて一時的に床を作ります。
この中を水源で満たします。
床を作っておくと、以下の図のように壁際の二辺を水源で満たせば全体が水源になり、水を入れる作業がかなり楽になります。
水源にできたら底を壊し、水流を下に流します。
最後に下付のハーフブロックで全体を覆い、さらに6ブロックひさしを伸ばして完成です。
ドラウンドは明るさ7で湧きます。
空の明るさは最大15で、屋根があると1ブロックにつき光の強さが1減ります。
6ブロックひさしを伸ばせば、水までの距離が7ブロックになり水の中の明るさは7以下になります。
この方法だと壁を作るよりずっと簡単に水流部分を暗くできます。
効率
Ver.1.18からは巨大な湧き層が作りやすくなり、効率が大幅に改善しました。以下は1.17以前の効率です。
実際にこの装置を動かしてみて、どの程度の時間でトライデントが取得できるか確かめてみました。
激流と召雷に使うのに2本のトライデントが欲しい人が多いと思うので、時々ドロップ増加IIIの剣でドラウンドを倒しながら2本手に入るまで放置しました。
トライデントがドロップしたのは、1本目が1時間17分、2本目が2時間31分でした。
約1時間15分ごとにドロップする感じでした。
2時間半で得られたアイテム。 (2時間半でこの程度ですから、ホッパーによる回収システムが不要なことがよく分かるでしょう。)
テスト用のワールドで製作したこの装置の底面積は11x35=385ブロックです。
一方、私は今遊んでいるワールドに底面積15x56=840のドラウンドトラップを設置しており、そちらのトライデントのドロップする時間は1本につき30分ぐらいです。
確証はないですが、おそらく底面積400~500ブロックあれば1時間に1本ぐらいドロップして、効率は底面積に比例するのではないかと思います。
1本のトライデントを取得するのに1時間以上となると、装置を作る手間を考えると普通にドラウンド狩りをした方が良いのでは、ということになってきます。
よってこの装置は最低でも底面積400~500ブロックぐらいは必要ではないかと思います。 ただし、シングルプレイの場合です。マルチでは少し湧きルールが違うので、効率は変わるでしょう。
私はサバイバルモードでこの装置を作ったとき、拠点のすぐそばに非常に良い場所が見つかったので、ドラウンドトラップの作りやすい場所は簡単に見つかる物だと思っていました。
しかし、他のワールドで探してみると作りやすい場所が全然見つかりませんでした。 意外にこのトラップの製作では場所探しが一番難しいかもしれません。
どうしても場所が見つからないけれども、効率を上げたい場合は、以下のように川の流れに合わせて複数のトラップを作るという方法もあります。 マイクラのモンスターは128ブロック離れるとデスポーンしてしまうので、それ以下の距離であれば複数のトラップが同時に稼働できます。
Ver.1.18からはこのような小細工をしなくても、十分大きな川バイオームが見つかると思います。
上の画像では白いブロックが河川バイオームの境目です。
それにあわせて2つのトラップを設置してみました。
作業量は増えてしまいますが、効率は上がります。
海外の動画などでは、河川バイオームの形に合わせて複雑な形の下向きの水流を作っているのを見かけます。 しかし、こちらのように四角い領域をおおまかに囲った方が作りやすいのではないかと思います。 少しでも河川バイオームの領域に水流を作るという考え方自体はどちらも同じです。
ちなみに上の画像のトラップだと底面積の合計は608ブロック、最初にご紹介した装置の1.6倍ぐらいの規模です。 運が良かったのか、稼働させて20分ぐらいで一本目のトライデントがドロップしました。
まとめ
今回ご紹介した天空式のドラウンドトラップは作業量は多めですが、河川バイオームを含む領域が十分に大きければ確実にトライデントを取得できると思います。 私は普段遊んでいるワールドで1つ、今回例として2つ、合計3つのトラップを別の場所に作りましたが、その全てでトライデントを取得できています。
しかし規模が小さいと効率は上がらず、あまり役に立たない物になってしまいます。
その点を気をつけておけば、海でドラウンド狩りするよりはかなり楽にトライデントを取得できると思うので、特にトライデントを1本ではなく何本か欲しい人はぜひ作ってみてください。
取得したトライデントでどんな遊びができるのかはこちらで紹介しています。
今までにサバイバルモードでこのトラップを使い実際に取得したトライデント。
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公開日:2020-10-18