目次
概要
マインクラフトのコンブはかまどで焼いてからコンブブロックにすると非常に優秀な燃料になります。 しかし、成長が遅く手動で植えて回収するのは面倒です。
そこで自動収穫装置を作りたくなりますが、Java版で自然に成長するコンブをオブザーバーを使って監視して自動で収穫する装置を作る時には注意が必要です。 サトウキビ自動収穫機と同じように作ると、しばらくすると全く動かなくなります。
ここでは、オブザーバー式コンブ自動収穫機の問題点とその解決方法、そして実際に解決済みの収穫機の例をご紹介します。
Java版オブザーバー式コンブ収穫装置の問題点
Java版オブザーバー式コンブ収穫装置には一つ大きな問題があります。 残念ながらネット上のWebページや動画サイトの装置の中にもこの問題を解決していない物をよく見かけます。
その問題とは以下のようなものです。
Java版ではコンブは植えると高さ2〜26ブロックまで成長します。 つまり、25分の1の確率で2ブロックで成長が止まってしまいます。
通常、オブザーバー式の植物の自動栽培装置は3ブロック目をオブザーバーで監視してそこまで植物が成長したら2ブロック目のピストンを動かします。
しかし、2ブロック目でコンブの成長が止まってしまうと、3ブロック目をオブザーバーで監視していてもそこまでコンブが伸びることがないので、いつまで経ってもピストンは動かずその装置は二度と動かなくなってしまいます。
これはJava版をある程度やりこんでいる人にはおそらくすでに知られている問題で、コンブの成長を制御する変数名からAge問題などと呼んでいる人を見たことがあります。
しかし、未だにこの問題を解決していない装置を作っている動画などがアップロードされているのをよく見かけます。 気付いていない人もかなりいるようです。
コンブ自動収穫機を作ってみたけど、いつのまにか動かなくなっている、という場合はおそらくこれが原因です。
具体的にどれくらいの期間で動作が止まるか検証するために、実際にクリエイティブモードで以下のような装置を作り、オブザーバーで監視してピストンを動かして収穫してみました。
コマンドで植物の成長を100倍にして2回ほど観察してみたところ、2回とも5〜6分ぐらいで2ブロックで全てのコンブの成長が止まり、装置がそれ以上動かなくなりました。 もちろん、それよりずっと前にこの装置はだんだんと動かなり効率は落ちていきます。
よってこのような装置は、実際にサバイバルモードで作った場合、完全停止までは10時間ぐらい、効率よく動いているのは最初の2〜3時間ぐらいかなと思います。 もちろん、コンブの成長はランダムに決まるため、これより長くなったり短くなったりするでしょうが、いずれにせよやがて止まるのは間違いないなく、おそらくそれまでの時間は数時間から長くて十数時間程度でしょう。
解決方法
この問題にはいろいろな解決方法が考えられますが、一番簡単なのはオブザーバーのどれかがコンブの成長を感知したら全てのピストンが動くようにする事です。
この変更は非常に簡単で、ピストンとオブザーバーの背面のブロックとレッドストーンダストの位置を変更するだけです。
このようになっているのを
このように変更するだけです。
こうすると、全てのコンブが高さ2ブロックで成長を止めない限り、装置が止まることはありません。
例えば5本のコンブを植えていた場合、全てのコンブが高さ2で止まってしまう確率は、1/25の五乗、つまり1/9,765,625(一千万分の1ぐらい)となります。 これは現実的に考えて0とみなしてさほど問題はなさそうです。 ちなみに年末ジャンボ宝くじの一等が当たる確率は二千万分の1だそうです。 その2倍ぐらいの確率です。
しかし、厳密に0ではないことが気になる人もいると思います。 連動させるピストンの数が少なければこの確率は上がりますし、実際に宝くじを買い続けて当たる人もいるように長時間放置するならその心配は必ずしも杞憂ではないかもしれません。
それを簡単に防ぐには、レッドストーンを配置したブロックにボタンをつければよいでしょう。
このボタンを押せばピストンが動き、コンブが刈り取れます。 装置の中を見て2ブロックまでしか成長していないコンブが多かったらこのボタンを押すことにすれば、ごくわずかな確率で起こるトラブルにも対応できるでしょう。
この解決方法の注意点
この解決方法の注意点として、ピストンを動かすとその場所の水源が消えてしまうという点があります。 ピストンが1つずつ動くなら、となりのピストンの前の水源が残っているのですぐ水源が戻るのですが、ピストンが連動している場合はそれも消えるので注意が必要です。
そのため、ピストンの動く場所の横に水源が2つ以上隣接しないと、水源ができずに下向きの水流が発生し、コンブが上に浮かんでこず回収が難しくなってしまいます。
この方法を使ってオリジナルのコンブ自動収穫機を作る場合は、かならずピストンが動く場所に隣接して水源が2つ以上あり水源が戻ることを確認してください。
他の解決方法
他の解決方法として、例えばオブザーバーを一番下に配置する方法や、タイマーで定期的に刈り取る方法などがあります。
こういった方法でも解決できますが、装置が巨大化したり回路が複雑になったりしがちです。
しかし、装置を複雑化するほどのメリットがあるかは微妙なところでしょう。
オブザーバー式コンブ自動収穫機の実例
問題点とその解決方法が分かっていれば、ネット上にたくさんあるオブザーバー式のコンブ自動収穫機から問題のないものを選んだり、問題があっても修正したりできるでしょう。
しかし、それが面倒な人もいると思うので、一つ問題なく動く装置をご紹介します。
ここで紹介する装置はネットで紹介されていたものを私が上記の問題点を解決して使っているものです。 よく見かける装置なので見たことのある人もいるでしょう。 しかし、紹介されているものをそのまま作るとやがて止まります。
私が修正した物は現実時間で1年以上使い続けていますが、不具合は発生していません。 正しく作れば長期にわたって正常に稼働することは間違いないです。
ただし、コンブは非常に成長の遅い植物なので、この装置1台だけでは燃料とするには全然足りないことには注意してください。
私の場合はこの装置を主な拠点ごとに4台設置して、ちょうど普段使う全ての燃料をコンブでまかなえるようになりました。 これ一台で燃料問題は全て解決、とはなりません。 もしこの装置で十分なコンブを手に入れたいなら、複数台の装置を作るための物資と手間、そしてスペースが必要だとは知っておいてください。 これはコンブの仕様による物なので、オブザーバーで監視する形式なら正攻法で解決する方法はありません。
また、Ver.1.16からはJava版でも骨粉でコンブが成長するようになり、骨粉式コンブ自動収穫機も製作可能になりました。 こちらの方がコンパクトで効率も良いので、骨粉がたくさんあるならこれを作った方が良いかもしれません。
では、前置きが長くなりましたが、ここから作り方を説明していきます。
まず何かブロックで2x7ブロックの場所を囲います。
ブロックは何でもかまいません。 しかし、トラブルがないか中を見られた方が便利なので、一部分はガラスにしておくことをおすすめします。
最終的にこの中にコンブを植えることになります。 コンブは土、砂、石、ガラスなどほとんどのブロックに植えられるので、床の材質は何でもかまいません。 また、成長に光を必要としないので、光源もなくても問題ありません。 ただし、どこかに光源があった方が中は見やすいです。
床の端をソウルサンドに入れ替えます。
これはあとで水流でコンブを回収するときに、勢いがつきすぎたコンブが下に沈み込む事を防ぐために設置しています。 また、この上に水源があることによって、ピストンが同時に動いても水源が元に戻るようになります。
ソウルサンドの横以外の左右のブロックの二段目の場所にピストンを設置します。 ピストンを設置しなかった場所にはブロックを設置します。
ピストンの上にオブザーバーを設置します。
オブザーバーを設置しなかった場所にはブロックを設置し、さらに上の段にもブロックを設置します。
下から三段目まで、つまりオブザーバーの高さまで水源で満たします。 必ず下から三段目まで全て水源になっていることを確認してください。 水流があるとうまくコンブが回収できないことがあります。
オブザーバーの1つ上の段にブロックを設置してください。 ただし、ソウルサンドのある手前側2ブロックはブロックを設置しないでください。
オブザーバーの1つ上の段に仮置き用のブロックを設置します。
ソウルサンドのある場所とは反対側に水源を設置して仮置き用ブロックの上に水流を作ります。
仮置き用のブロックを壊し、その同じ場所をバケツを使って水源で満たしてください。
この水流の下、オブザーバーの一つ上の高さの空間を水源で満たすのが、水源を使い慣れていない人には難しいようです。 もし、この部分が難しいなら氷を使うことをおすすめします。
氷を使う場合は、先ほどの仮置き用ブロックの代わりに氷を配置します。
その上に同じようにして水源を設置します。 氷はしばらくすると溶けてしまうのでその前に素早く作業してください。 特に近くに光源があるとすぐ溶けます。 もし水源を設置する前に溶けたらその場所に氷を置き直してください。
氷をシルクタッチのついていない道具で壊してください。
氷は下にブロックがある状態でシルクタッチのついていない道具で採掘すると水源に変わります。1 自然に溶けても水源になります。
この状態で例えば素手で氷を壊すとそこが水源に変わります。
こうすれば、確実に水流の下に水源を作れます。
このように、氷は水を多く使う建築で非常に役立つことがあります。
他に水源の上に水流を作る方法としてはハーフブロックを使う方法もあります。 以下にいろいろな方法をまとめた動画を用意しましたので、わかりにくい人は参考にしてください。
ピストンの後ろに不透過ブロック、その上にレッドストーンダストを設置してください。
万が一に備えてそのブロックにボタンをつけておきます。 実際に使っていてコンブの多くが2ブロックで成長を止めていたらこのボタンを押してください。
水流の先に回収用のホッパーとチェストを配置します。 ホッパーの設置の仕方が分からない場合はこちらをどうぞ。
ソウルサンド以外の水底にコンブを植えます。
コンブが飛び出さないように全体にふたをします。
これで完成です。
この装置は6個のピストンを連動させているので、1/25の6乗、つまり244,140,625分の1(二億四千万分の一)の確率で止まります。 数分ごとにピストンが動くとすると、平均して数千万時間以上が経つと止まります。 ボタンの意味はあまりなさそうな気もしますが、たまに押しておけば安心です。
まとめ
マインクラフトのコンブは燃料としてとても優秀なアイテムです。 オブザーバー式の自動収穫装置が数台あれば燃料には困らなくなります。
しかし、コンブの仕様を理解せずにサトウキビと同じような方法で装置を作ってしまうと、使っているうちに止まってしまいます。
こちらでご紹介した解決策を使えば、簡単にその問題を解消できるでしょう。
ぜひ、この記事を参考にコンブの自動収穫装置の製作に挑戦してみてください。
おまけ
コンブを焼くのが面倒だけど、コンブの成長は遅いので自動収穫装置に直接かまどをつなげると燃料が無駄になってしまう、とお困りの人は、こちらにボタン一つでまとめてコンブを焼く装置をご紹介しています。
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氷は下にブロックがない場合に採掘すると消えます。下にブロックがない場合でも、近くに松明などの光源を置いて溶かした場合は水源になります。 ↩
公開日:2020-09-21