目次
概要
花やスイートベリーなどの量産に便利な骨粉発射装置の作り方と使い方を詳しく解説します。
自動的に増殖させる方法や、効率よく回収する仕組みを紹介。回収装置や自動停止機構などのアレンジ方法も解説しています。
骨粉発射装置とは
クロック回路とディスペンサーを組み合わせて骨粉を自動で発射できるようにした装置をここでは骨粉発射装置と呼んでいます。 「花の増殖装置」みたいな名前でよく見かける装置なのですが、実際には花以外もいろいろと増やせて便利な装置です。
マインクラフトには骨粉で成長させられる植物がたくさんあり、手動よりも楽に速く骨粉をかけられるので、作っておけばいろいろなアイテムが量産できるようになります。
私の場合、拠点にはほぼ必ず骨粉発射装置を作っています。
作り方
作り方はクロック回路(信号を繰り返して出す回路)にディスペンサーを接続するだけです。
クロック回路は以下の2つがよく使われます。
オブザーバー式のクロック回路はオブザーバーの顔を向かい合わせにするとお互いに変化を検出し合って繰り返し信号を出し続けることを利用しています。
コンパレーター式のクロック回路はコンパレーターを右クリックすると横から入った信号の強度の分、信号が弱められることとコンパレーター自体に遅延が発生することを利用しています。 このとき、コンパレーターと装置の間は3ブロック以上レッドストーンダストで延長しなければならないのが重要です。
細かい理屈はともかく、上の画像の通り作れば動きます。
どちらでも問題なく動作しますが、少し特徴が違います。 オブザーバーを使うクロック回路は簡単で場所をとらないのが利点です。 一方、コンパレーターを使うタイプは遅延を入れやすいのが利点です。
速く動作した方が時間当たりの効率が良いので、遅延を入れられるのが利点なのが不思議に思うかもしれません。 しかし、速すぎてもホッパーで回収させようとするとアイテムが吸い取れなくてやがて消えてしまうことがあります。 よって、放置して自動回収させたい場合などは、少し動作を遅くした方が便利です。
コンパレーターを使うタイプなら、クロック回路の速さをリピーターでホッパーで吸い込める速度に簡単に調整できます。
上の画像のようにリピーターを入れれば、簡単に速度が遅くなります。
装置自体は、これらのクロック回路にディスペンサーを接続し、花などを植える草か土ブロックを設置すれば完成です。
オブザーバーを使うタイプの骨粉発射装置。
コンパレーターを使うタイプの骨粉発射装置。
使う時にはディスペンサーの中に骨粉を、ディスペンサーの前には花などを植え、レバーをオンにします。
実際に使う動画は以下の通りです。
応用
少量の骨粉だけであれば、このまま使っても全く問題ありません。 上の装置でも実用性は十分にあるので、アイテムを大量に必要としない人や回路が苦手な人はこの部分は読み飛ばしてもらってもかまいません。
しかし、たくさんの骨粉を入れてしばらく放置したい場合にはもう少しアレンジした方が使いやすいでしょう。
自動回収
装置を付けっぱなしにしてしばらく放置するなら、ホッパーでアイテムを回収した方が便利です。 しかし、アイテムが消えるまでの10分より短い時間しか放置しないのであれば回収機構は作らずプレイヤーが回収した方が楽です。 回収機構を作るとチェストを開いたりホッパーからアイテムが落ちてくるのを待ったりしないといけないからです。
簡単な回収機構としては、土や草ブロックをクワで耕し、下にホッパーをつける方法があります。 ホッパーの設置の仕方が分からない場合はこちらをどうぞ。
2022/9/20 追記 : Java版では、Ver.1.19で追加された泥ブロックの当たり判定が小さいため、ホッパーでアイテムが回収できるようになりました。 しかも、花などの植物系のブロックが植えられます。 Ver.1.19以降ではこの装置には泥ブロックを使うのがおすすめです。
耕地は少しへこんでいるので、1ブロック上しか回収できないホッパーでも問題なくアイテムが吸い込めます。 また、耕地にも花やスイートベリーは植えられます。
このとき、耕地の横に水源を設置すると耕地が元に戻らなくてすみます。
ホッパーのアイテム回収速度は遅いので、遅延のないクロック回路だとやがてアイテムが回収しきれなくなることには注意してください。 骨粉を多く使う場合には上で解説したようにクロック回路に遅延を入れておけば良いでしょう。
他にはホッパー付きトロッコを土や草ブロックに埋め込む方法もよく使われます。
まず、ホッパーの上に線路を敷き、その上にホッパー付きトロッコを置きます。
次にレールを壊します。
ホッパー付きトロッコの周りを囲み、ホッパーの上に土ブロック、その上に下向きピストンを置きます。
レバーなどでピストンを動作させるとトロッコが土ブロックに埋まります。
うまく埋め込めたらピストンなどは取り除きます。
ホッパー付きトロッコのアイテム吸引は上2ブロックまで届き、しかも吸引速度が速いため、このやり方だとアイテムが飛び散りにくいという利点があります。
上の画像のように、花の周りをブロックで囲っていなくてもアイテムが飛び散りません。 囲いがないので、花の植え替えなどがスムーズに行えます。 また、ディスペンサーにホッパーをつなげて骨粉を供給する場合、配置によってはホッパーの隙間にアイテムが挟まってしまいやすいのですが、この方法ならその心配もありません。
しかし、クロック回路の遅延無しで長い間使っていると、やがてホッパー付きトロッコの中がいっぱいになってアイテムが飛びだしてしまいます。 これはホッパー付きトロッコの回収速度は速くても、そのホッパー付きトロッコからアイテムを吸い出すホッパーの速度が遅いためです。
実際にしばらく放置した様子。 アイテムがあたりに飛びだしてしまっています。
こうならないようにするには、骨粉を多く使う場合にはクロック回路に遅延を入れておけば良いでしょう。
自動で停止させる
コンパレーターを使うとディスペンサーの中にアイテムが入っているかどうか検出できるため、骨粉がなくなったら自動で装置を止める機構も作れます。
オブザーバー式なら例えば以下のような回路になります。
コンパレーターにつながっている鉄ブロックは不透過ブロックであれば何でもかまいません。
コンパレーターを使う場合は以下の通りです。
こうするとディスペンサーに骨粉が入っていると自動で作動し、なくなると止まります。
どちらも簡単に作れるので、放置するならついでに設置しておくと良いでしょう。
ホッパーで骨粉を供給する
ディスペンサーにホッパーを使って骨粉を供給する場合、クロック回路に遅延を入れなければ、ディスペンサーにホッパーを2つつなげないと骨粉の供給が間に合わなくなります。
上の画像のように2つホッパーをつなげる必要があります。
遅延を入れる場合は、以下のように1つのホッパーで十分です。
もう、お気づきでしょうが、結局ホッパーが常にボトルネックとなるので、基本的に大量の骨粉を使って放置するならクロック回路には遅延を入れた方が装置がシンプルになります。
もちろん、遅延なしでも回収部分を工夫すればうまく動作させることは可能です。 例えば、あえてディスペンサーの周りを囲まずにアイテムを飛び出させるようにして、そこにホッパーを置いて分散して回収するなどです。
しかし、効率を上げたければ回収部分の設計にいろいろ頭を使うより、ディスペンサーを複数台つなげる強引な方法の方が楽な気もします。
簡単に効率を3倍にする方法。
実際の使い道
ここからは実際にどんなアイテムを入手するのにこの装置が使えるかをご紹介していきましょう。 全て私が実際にサバイバルモードで使ってみて役に立った物です。
高さ2ブロックの花
バラ、ヒマワリ、ボタン、ライラックは骨粉をかけるとアイテム化した花が飛びだして増えます。 収穫にはプレイヤーの操作は必要ないので、回収機構を作れば完全自動化も可能です。
これらの高さ2ブロックの花の増殖が骨粉発射装置の用途として一番よく使うと思います。
高さ2ブロックの花は装飾用にそのまま使うのはもちろん、染料の材料にもなります。 染料はコンクリートやガラス、テラコッタ、羊毛を染めるのに使うので、大きめのカラフルな建築をするなら多めに生産しておく必要があります。
他に、羊飼いの村人が染料を買い取ってくれることがあります。 生産しやすい染料が取引項目に出る確率は低く、染料取引用に羊飼いを育てるのはあまりおすすめしません。 しかし、たまたま染料が取引できる羊飼いが育つと、とても効率の良いエメラルド源になります。
具体的には、骨1本が骨粉3個になり、骨粉1個で花が1本増え、花1本から2つの染料が手に入り、12個の染料がエメラルド1個に交換可能なので、結局は骨2本がエメラルド1つになります。
トラップなどで骨粉が余っていて、運良く生産しやすい染料が取引できる羊飼いが育った場合は、かなりおすすめのエメラルド取得方法になります。
染料について補足
染料を生産するためにこの装置を使う場合、バラから赤色の染料が手に入るのが重要です。 赤色の染料からは多くの派生する染料が作れるからです。
赤の染料から作れる染料は以下の通りです。
- 橙色(赤、黄)
- 桃色(赤、白)
- 紫色(赤、青)
- 赤紫(赤2、青)
よってバラは多めに生産しておいた方が良いでしょう。
ちなみに、骨粉がないけれども赤の染料がたくさん欲しい場合は、ビートルートを育てるのが楽です。 ビートルートは成長に骨粉が必要なく、種がたくさん取れるので畑の拡張も容易だからです。 種はコンポスターに入れれば骨粉にでき、そこから白の染料も作れます。
ヒマワリからは黄色の染料が作れ、赤と混ぜると橙色の染料が作れるため、ヒマワリもある程度は染料用として生産しておくのがおすすめです。
ライラックの赤紫色も、他の染料から作ろうとすると青の染料が必要なので、作っておくと青の染料の節約になります。
ボタンから作られる桃色の染料は赤と白の染料からも作れ、赤はバラから、白は骨粉で作れます。 両方とも手に入れやすい染料なので、ボタンから染料を作る必要はありません。 ただし、ボタンから染料を作る方が骨粉が節約できるので、桃色の染料が大量に必要ならボタンから作ると良いでしょう。
これ以外の染料だと、緑はサボテンから作れるので、サボテンの自動収穫機を作っておけばいくらでも手に入ります。 緑の染料はシーピクルスから作ることもできます。 シーピクルスは水の中で生きたサンゴの上に配置して骨粉をかけると増えるので、量産も可能です。
茶色はカカオ豆から作れ、カカオ豆は完全自動栽培はできないものの栽培や収穫は簡単です。 また、茶色の染料から派生する染料は存在せず大量に必要となることもまれなので、足りなくて困ることはあまりありません。
染料で足りなくなりやすいのは青を使う物(青、空色、紫、青緑)と黒系(黒、灰色、薄灰色)です。 (ただし、Ver.1.18からはラピスラズリが採掘できる高度が広がったので、青の染料は少し手に入れやすくなりました。)
青と黒、およびそこから派生する染料については、もしたくさん使う予定があるなら早めに集めておくことをおすすめします。
ちなみに、Java版では高さ1ブロックの花に骨粉はかけられません。
スイートベリー
スイートベリーも骨粉で成長させられます。
使い方は装置の前にスイートベリーを設置し、装置を動かしてからスイートベリーに対して右クリック押しっぱなしにするだけです。
装置無しで骨粉を持った手で右クリックしても良いのですが、発射装置を使った方が骨粉を持ち替えなくて良いので便利です。 また、収穫にかかる時間もかなり短くなり作業がはかどります。
ただし、骨粉発射装置だけでは収穫はできないので、装置稼働中はプレイヤーがスイートベリーを右クリックし押しっぱなしにし続けなければならず、完全自動化はできません。
スイートベリーは食料やキツネのエサになります。 しかし、一番よく使うのは肉屋の村人に売ってエメラルドにすることでしょう。
スイートベリーの収穫は少しランダム性があり、必ず同じ数のスイートベリーが収穫できるわけではありません。 そこで、実際にやってみると64個の骨粉から89個のスイートベリーが得られました。
すると骨粉に対するエメラルド取得効率は、骨1本から骨粉3つ得られることと、スイートベリー10個がエメラルド1個になることから、結局骨2.4本がエメラルド1個になります。
高さ2ブロックの花を骨粉で増やし染料にして羊飼いと取引するのに比べると2割程度効率が劣ります。 また、プレイヤーが装置の前にいないといけないため、放置ができないという欠点もあります。 とはいえ、まずまずのエメラルドの取得効率です。 また、スイートベリーは肉屋の確定の取引項目なので、育ててみたけれども取引できなかった、といったことも起こりません。 骨粉が余っているけれどもエメラルドがないという状況なら、骨粉発射装置でスイートベリーを育てるのも悪くないと思います。
しかし、スイートベリーはキツネで自動収穫装置も作れます。 骨粉があまっていない場合やスイートベリーの収穫が面倒なら、自動収穫機で入手した方が楽です。
キツネ式スイートベリー自動収穫機を作るまでのつなぎや、急にエメラルドが必要になって手間をかけてもスイートベリーが欲しい場合などには骨粉を使うのがおすすめです。
例えば、ゲーム序盤にスケルトンスポナートラップを作って骨粉がたくさんあるけれども、染料を取引できる羊飼いは育たなかった、という場合はスイートベリーを骨粉発射装置で育てると良いでしょう。
歪んだ木、真紅の木
真紅のキノコや歪んだキノコに骨粉をかけて歪んだ木や真紅の木にできます。 手で骨粉をかけると、木を伐採するための斧とウォートブロックなどを採掘するクワ、キノコ、骨粉の4つのアイテムを持ち替えなくてはならず面倒なので、私は骨粉発射装置を使っています。
上の画像のように石の感圧板に骨粉発射装置を連動させ、キノコを植えるためにプレイヤーが石の感圧板に乗ると自動で骨粉が出るようにしています。 アイテムが乗っても作動しないように、感圧板は石のものでなければならないことに注意してください。
木が育ったら、横に設置したハシゴで上に登って伐採します。
実際の作業の動画は以下の通りです。 Fキーで右手と左手の持ち物が入れ替えられるのをうまく使うのがコツです。
簡単な仕組みで効率よく作業ができているのが分かると思います。
私はよく歪んだ木や真紅の木、シュルームライトを建築に使っています。 その時はいつもこの方法で素材を集めています。
ヒカリゴケ
ヒカリゴケも骨粉で増殖させられます。
ヒカリゴケは貼り付けるだけでブロックの見た目を変えられるので、建築の時のちょっとしたアクセントとして便利です。 また、Ver.1.18からは湧きつぶしにも使えます。
多くのヒカリゴケを手動で増やしていては大変なので、私はいつも骨粉発射装置を使っています。
やり方は、上の画像のように射出装置の上か横に黒曜石を設置し、骨粉発射装置の前にヒカリゴケを貼り付けて装置を稼働させます。 そして、黒曜石についたヒカリゴケをハサミで採取しています。 ハサミで採取する必要があるので完全自動化はできません。
黒曜石を使うのはクリックしぱなっしでハサミを連打状態にしても壊れにくいからです。
グロウベリー
グロウベリーもスイートベリーと同じく骨粉で実を付けます。 大量に必要なら、骨粉発射装置を使うと楽に生産できるでしょう。 使い方はスイートベリーと同じく、装置の前にグロウベリーを設置し、装置を動かしてから右クリック押しっぱなしにするだけです。
ちなみに、時々ネット上で見かけるオブザーバーを使うタイプのグロウベリー自動収穫機はおすすめしません。 グロウベリーは非常に成長が遅く、おそらくサトウキビと同じ平均18分ごとに1段階伸びるパターンの植物です。 そして、グロウベリーはJava版では成長したときに1/9の確率でしか実を付けず、実を付けたときしか収穫できません。 つまり、グロウベリーは骨粉を使わず自然に成長させると、1株当たり平均で18 x 9 = 162分、すなわち2時間42分ごとにしか収穫できないわけです。 実際、クリエイティブモードで時間を早めて実験してもそれぐらいの効率でした。
よってオブザーバーで自然に成長するグロウベリーを回収する装置は、信じられないほど効率が悪いです。 もちろん、効率だけが全てとは思いませんが、いくらなんでも同じ量を収穫するのに骨粉式より数百倍も時間がかかるのでは、ほとんどの人にとって満足のいかない結果になるでしょう。 骨粉が節約できると言っても、2時間以上プレイすればさすがに骨粉の一つや二つなにかのついでに手に入ります。
フライングマシーン式なら大型化しやすいので少しは実用性があるかもしれません。 しかし、それでもかなり巨大化しないと骨粉の方が効率は良いと思います。
というわけで、グロウベリーを増やすなら少量なら手で骨粉をかけて、大量なら骨粉発射装置を使うのがおすすめです。
その他のアイテム
カカオ豆も骨粉で成長します。 カカオ豆はジャングルの木の側面に貼り付ければ簡単に栽培でき自然に成長するので骨粉を使う必要はありません。 しかし、急に茶色の染料が必要になったときには骨粉を使うと便利です。
竹も骨粉で育ちます。 竹の骨粉式自動収穫機はこちらでご紹介しています。
コンブも骨粉で育ちます。 コンブの骨粉式自動収穫機はこちらでご紹介しています。
野菜や木も骨粉で育ち、それがまれに役立つこともあります。 しかし、基本的には大きめの畑や植林場を作った方が楽じゃないかな、と思います。 骨粉で成長させると植え替えなどが面倒ですし、畑や植林場の製作コストは低いからです。
他にシダ、草、海藻、しだれツタ、ねじれツタ、シーピクルス、ドリップリーフなども骨粉で育ちますが、おそらく骨粉発射装置を使わなければならないほど大量に必要となることは少ないでしょう。
サトウキビはJava版では骨粉で成長しません。
まとめ
骨粉発射装置は高さ2ブロックの花だけでなく、いろいろなアイテムの増殖に使える便利な装置です。 作るのも簡単なので、ぜひうまく活用してみてください。
関連項目
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公開日:2022-01-15