目次
概要
Ver.1.16、いわゆるネザーアップデートによりネザーの中を移動することが増えました。 オーバーワールドならネザー経由で移動すれば距離の短縮が可能ですが、ネザーではそうもいきません。 なんらかの高速移動の手段が欲しくなります。
ネザーで使える最速の移動方法は青氷を使った氷ボートです。
しかし、氷ボートは設置するにはコストがかかる施設です。 なかなか作る気になれない人もいるかもしれません。
そこで、ここではそういう人の為になるべく低コストで氷ボートを設置する方法を解説します。
氷ボートの基礎情報
氷ボートは名前の通り、氷系統のブロックの上をボートで移動する方法の呼び名です。
氷の上は滑るので、ボートで移動し続けるとある程度まで加速し続け、しばらくするとかなりの速度で移動できるようになります。
氷ボートで使えるブロックには氷、氷塊、青氷があります。
左から順に氷、氷塊、青氷。
このうち氷は溶けてしまうので使いづらいです。 青氷と氷塊では青氷の方が滑りやすく、氷塊の1.75倍の速度が出ます。
そのため、速度重視なら氷ボートには青氷を使うのがおすすめです。 しかし、両方とも十分速いので、1000ブロックの距離でもかかる時間は十秒ぐらいしか変わりません。1
氷塊の方が手に入れやすいのでコスト重視なら氷塊でも問題ありません。
私は速度を重視して青氷を使っているので、以下の説明でも基本的に青氷を使う物としています。 氷塊を使う場合も手順はほぼ同じです。
公式Wikiによると、トロッコはパワードレールで十分加速しても秒速8メートルです。 (1ブロックを1メートルとしています。) 一方、青氷の氷ボートは秒速70メートル、トロッコの9倍近い速さです。 氷塊だと秒速40メートル、エリトラ+ロケット花火は秒速33メートルぐらいです。
公式Wikiなどでははっきりとした数値は見つけられませんでしたが、マインクラフトでは激流のトライデント+エリトラが速度的には最速の移動方法とされています。
しかし、激流のトライデントは発動させるのに水が必要なため、ネザーでは使えません。 ネザーではオーバーワールドの距離が8分の1になることを考慮すると、エンダーパール移動などの特殊な物を除いて2、青氷を使った氷ボートが実質的にマインクラフトでの最速の移動手段と思って良いでしょう。
青氷の集め方
青氷の氷ボートを作る上でまず必要な作業が青氷を集めることです。
後述するように、節約して氷ボートを通す場合は、その距離の半分の個数の氷が必要になります。 つまり1000ブロック移動したいなら500個の青氷が必要です。
青氷を集めるなら氷山を見つけるのがおそらく一番楽です。
青氷は氷塊からクラフトでき、氷塊は氷からクラフトできます。 しかし、それぞれ9個のアイテムが必要となるため、氷で青氷を作ろうとすると青氷1つあたり81個もの氷が必要になります。
そのため、氷から青氷を量産するのは現実的ではありません。 青氷をそのまま採取するか、氷塊を採取して青氷にクラフトすることになります。
マインクラフトの中でまとまった量の青氷と氷塊が生成されるのは氷山しかないので、氷山を見つけて青氷と氷塊を採取することになります。 氷山は比較的めずらしい構造物ですが、遮蔽物のない海にそびえていてよく目立ち、エリトラがあればそれほど探すのは難しくありません。
氷山のほとんどは氷塊でできています。 しかし、水面近くや水面下には青氷が生成されることがあります。 見かけたら青氷を優先して採取しましょう。
それだけでは足りないので、氷塊も採取して青氷にクラフトすることになります。 ツルハシの耐久がすぐなくなるので、予備があった方が良いでしょう。
夜にはベッドで寝ておけば、たまにドラウンドが現れるぐらいで敵もおらず、氷塊は効率強化III以上のダイヤツルハシなら即時採掘可能なので作業自体は楽です。
ただし、たくさん集めるなら時間はかかるかもしれません。
氷ボートを作る上での注意点
氷ボートを実際に通すには以下のような注意点があります。
なるべく直線の経路をとる
氷ボートは操作が難しく、自由に曲がることはほぼできません。 また、壁に凹凸があると引っかかりやすいです。 そのため、曲がり角も斜め移動も避けてなるべくまっすぐな経路をとる必要があります。
なるべくまっすぐで、曲がるとしても一度だけ直角に曲がりあとはまたまっすぐ、といった経路が望ましいです。
もし、斜め移動がしたい、という人はこちらをどうぞ。
段差をなくす
ボートは段差を降りられますが、登れません。 経路に段差があるとそこで乗り換える必要がでてくるので、段差はなるべくなくす必要があります。
湧きつぶし
ボートにMobがあたるとボートが止まってしまいます。 青氷の上にはMobが湧くので何らかの方法で湧きつぶしする必要があります。
ボートを降りる場所は天井まで高さ3ブロック以上にする
ボートを降りるときにはプレイヤーは一度上にジャンプするようで、高さが3ブロック以上ないとダメージを負います。
また、高さ2ブロック以下で床がハーフブロックなどの場所でボートやトロッコを降りるとなぜか床を突き抜けてその下に落ちることがあります。 もし下が溶岩だと大変です。 (ただし、おそらく今のバージョン(ver.1.16)ではこの挙動はすでに修整されているような気がします。)
私はそれで全ロスしたことがあるので気をつけましょう。
どれだけ安全に見えても、ネザーの中では耐火ポーションを持ち歩くことをおすすめします。
氷の敷き方
氷ボートの氷の敷き方は、以前は青氷を2〜3列に敷きつめていく方法がよく行われていました。
昔からある敷き方。
現在でもこの方法で氷を敷いている動画がアップロードされているのをときどき見かけます。
また、1列で敷くのもまれに見かけることがあります。
しかし、現在では海外の動画などでよく紹介されているように、青氷をさらに節約できる置き方が開発されているので、ここではそれをご紹介します。
基本的な考え方
公式Wikiによるとボートの大きさは1.375ブロックです。 1ブロックより大きいので、1ブロックの隙間に落ちることはありません。 つまり2x2ブロック以上の隙間がなければ下に落ちません。
よって青氷を1列だけ1つ飛ばしで配置しても、氷ボートは問題なく前に進みます。
こうすれば青氷は経路の半分の個数、昔の2列に敷きつめる方法と比べると4分の1の数で十分になります。
あとは何らかの方法で湧きつぶしをして、経路の幅を制限すれば良いだけです。
見栄え良く敷く場合
海外の動画でよく見かけるのは、左右に板ガラスか鉄柵を設置して青氷の上にボタンを置く方法です。
青氷を中心に配置したまま板ガラスや鉄柵で幅を2ブロック程度に制限し左右対称を維持して、ボタンで湧きつぶししているわけです。 青氷と青氷の間は下付きハーフブロックで湧きつぶししてあります。
横幅3ブロック必要で整備する面積が多くなり板ガラスなども使いますが、一番貴重な青氷は少なくて済むので全体のコストはさほど高くありません。
見栄えが良いのでよく使う短距離の経路などにおすすめです。
ちなみに板ガラスや鉄柵を使わなくてもボートは落ちませんが、その場合は同じ場所をハーフブロックなどで湧きつぶしする必要があるので特に資源や手間が省けるわけではないです。
コスト重視で敷く場合
私の場合は見栄えよりもコスト重視で以下のようにしています。
左右対称はあきらめて青氷を片側に配置し、青氷の上には照明と湧きつぶしをかねて松明を置いています。
それ以外の場所は下付きのハーフブロックです。
見栄えは良くありませんが、幅2ブロックのみ整備すれば良く板ガラスなども使わないので製作コストはかなり低くなっています。
実用性重視の人や長距離の経路の時におすすめです。
利用方法
なるべく目的地に向けてまっすぐボートを配置します。
ボートに乗ったらマウスカーソルを目的の方向に合わせます。
マウスをできるだけ動かさず(問題なさそうならマウスから手を離したほうが良いかもしれません)キーボードの前進キーだけ押せば、うまくまっすぐ進むことが多いです。
壁に少しぐらいこすれても問題ないので、マウスはあまり動かさない方がたいていはうまくいきます。 ボートは剣を使えば一撃でアイテム化できるので、方向転換はいろいろ微妙な操作をがんばるより一度降りて乗り直した方がたいていは楽です。
速すぎて描画が間に合わないときは前進キーから手を離して少しスピードを落としてください。 描画領域を行きすぎて、その端に変に挟まったときはゲームを再起動するともどります。
ちなみにそうなったあとにボートがなぜか木材に戻るという謎の現象が起こったことがあります。 昔のバージョンのボートはぶつかるなどして壊れることがよくあったようなので、その仕様がまだ残っているだけで問題ないとは思いますが、バグっぽい挙動なのでなるべく描画距離を行きすぎないようにした方が無難です。 ゲームを再起動するのも面倒ですし、特に面白い挙動でもありません。
動画
実際にサバイバルモードで氷ボートを使っている動画も作りました。 氷を集めるところから、どの場所に氷ボートを敷けば良いか、乗り場の作り方やゲートから乗り場の移動なども解説しています。
まとめ
氷ボートはマイクラの中ではネザーでも問題なく使える実質的に最速の移動手段です。
Ver.1.16、ネザーアップデートによってネザーを移動することが多くなり、氷ボートの利用価値も上がりました。
こちらでご紹介した方法を使えば、かなり製作コストを抑えながら氷ボートを敷くことができるので、ぜひ試してみてください。
移動が本当に速く楽になります。
ボートの斜め移動について
氷ボートは、行きたい方向に、全く誤差なくボートの方向をそろえて置ければ、斜め移動も可能です。 ただし、少しでもずれるとボートの置き直しになるので、プレイヤーの立ち位置や置く場所の微妙な調整が必要です。 松明などの目印を置いて何回か練習すれば上手く置けると思います。 毎回調整して置くのは少し面倒なので、より簡単に確実に設置できる方法が開発されることを期待しています。
また、斜め移動は最大約1.41倍(2の平方根)距離が変わりますが、氷ボートは元が非常に速いです。 そのため、まっすぐと斜め移動の時間を比べると、理論上は青氷なら1000ブロックで 5秒 + (方向転換と再加速の時間) ぐらいの差です。 かなり長い経路で斜め移動が必要な時でないと、メリットは感じにくいかもしれません。 上手くいったときには、少し気分が良いですけどね。
また、斜めに進むために水を使う方法もありますが、ネザーで使えないので実用性はあまりないです。 楽しみとして作ってみたいとき用でしょう。
今のところ、氷ボートの斜め移動は実用性のためと言うより、「まっすぐしか進めないと思われていた氷ボートが実は斜めにも進めるんだ。すごいだろう」という、ちょっとした豆知識ぐらいのものかな、と思います。
(2023/3/19:追記)
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公開日:2020-09-30