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【奇を衒わないマインクラフト】#109 レンガ造りの洋館を建てる

レンガ造りの洋館を作ります。「柱と壁の構造」「アーチの活用」「マンサード屋根の特徴」なども解説


概要

今回は、自動収穫機などを囲うために、レンガ造りの洋館を作ります。 マイクラ建築での「柱と壁の構造」「アーチの活用」「マンサード屋根の特徴」など、現実建築にも通じる知識を解説します。

YouTubeで公開している動画シリーズ「奇を衒わないマインクラフト」、パート109の解説・補足用記事です。

注意:基本的にJava版マインクラフトでのプレイ内容の紹介です。 統合版とは仕様が異なる場合があります。

Java版マインクラフトの実際のプレイで役立つ情報をYoutubeでも公開しています。ぜひチャンネル登録お願いします!

動画


解説

動画の詳細は以下の通りです。

装置を囲う

このシリーズで何度か動画で言ったりこのブログで書いたりしているように、私はあまり装置の装飾をせずに、あとで囲うことにしています。

序盤から見た目まで意識して装置を作るのは手間がかかります。 資材や道具も限られているため製作の作業効率がよくありません。 後で装置を囲む建物を建てた方が、好きな素材が使えて見栄えを整えやすく、ビーコンやエンチャント付きの道具も使えて作業が楽です。

もちろん、考え方は人それぞれです。 しかし、動画サイトでよく見かける、序盤なのに豪華な仮拠点を作ったり、装置も見栄えを気にして作ったりするのは、やはり「動画映え」を意識しているからだと思います。 実際のプレイでは、別に誰が見ているわけでもないのに後で楽にできることを、わざわざ手間を掛けて先にはやらないでしょう。

この動画シリーズは実際にプレイする人向けに作っています。 そのため、序盤から見た目にこだわるようなプレイはしてきませんでした。

しかし、もう十分に素材も集まってきたので、今後は見た目にもこだわった建物をどんどん作っていこうと思っています。

壁と柱

動画では、建物の構造について少し説明しています。

私は建築の専門家ではないので、どれだけ正しいかは分かりません。 しかし、調べた範囲では、建物の構造には大きく分けて「壁で支えるタイプ」と「柱で支えるタイプ」の二つがあるようです。

まず、壁で支えるタイプは「壁式構造」と呼ばれます。 一方、柱で支えるタイプは「架構式構造」と呼ばれ、「(木造)軸組構法」とか、「ラーメン構造」「架構式構造」などが該当します。

レンガは、素材自体に上からの重さを支える強度があるため、現実の建築では柱を必要としない壁式構造用の建材です。 そのため、マインクラフトでもリアルなレンガ建築を再現したい場合は、柱を使わない方が自然な見た目になるでしょう。

とはいえ、マインクラフトは現実ではありません。 柱のあるレンガ建築を作っても、まったく問題ありません。 実際、このシリーズでも過去に柱付きのレンガ建築をいくつか作ってきました。

柱のあるレンガ建築

柱のあるレンガ建築

レンガを使っているのに柱があると、なんとなく違和感があるかもしれませんが、かといって問題があるというほどでもないでしょう。 あくまで、現実のレンガ建築に近いものを作りたければ、柱はない方が良いというだけです。

しかし、マインクラフトで柱を使わない建物は、どうしても不自然にのっぺりとした見た目になりがちです。 そのため今回は、壁に凹凸を加えたり、装飾を工夫したりして、柱のない構造でも見た目に変化をつけるようにしました。

そういった手間を考えると、「柱のある建物の方が作りやすい」というのが本音です。 かといって、素材だけ変えた同じような建物ばかり作っても面白味がありません。

そのため、なるべく両方のタイプを作るようにしています。

アーチ

動画では、アーチについても解説しています。 建造物で使われるアーチの詳細について知りたい場合は、日本語版Wikipediaをおすすめします。

レンガや石造りの建物(組積造)では、開口部(ドアや窓など)が崩れないように、よくアーチが取り入れられています。 そのため、マインクラフトでもこういった素材の建築をするときは、アーチをどこかに入れると、それらしく見えます。

しかし、マインクラフトは現実ではないので、必ずアーチが必要というわけではありません。 また、特にレンガ建築だと、現実でもアーチがないのは珍しくありません。 おそらく、何か他の方法でレンガを支えているのだと思います。

ところで、最近のマインクラフトの建築では、木材でアーチ状の構造を作るのが流行っています。 ですが、現実では木造建築にアーチを使うことはほとんどありません。 まれに装飾などがアーチっぽく見えることはありますが、建物を支える構造として必要となることは、ほぼないと思います。 木材はレンガや石のように、開口部が崩れないからです。

このように、マイクラの建築は現実とは違います。 アーチを取り入れるかどうかは自分で好きに決めると良いでしょう。

ただ、現実にあるような石やレンガ建築にしたいなら、アーチがあった方がよりリアルになると思います。

マンサード屋根

今回の建築の屋根は、マンサード屋根というタイプのものをモデルとしています。 マンサード屋根については、残念ながら日本語のウェブサイトではギャンブレル屋根などと混同していることが多く、良い情報をネット上で見つけられませんでした。 正しい情報を知りたい場合は、英語版Wikipediaをおすすめします。

マンサード屋根を簡単に説明すると、下側が急勾配、上側が緩やかな傾斜になっている二段構成の屋根で、四方向すべてに斜面があるのが特徴です。 似たような形でも、建物の側面(妻側)に屋根がなく壁だけの場合は、マンサード屋根とは言いません。

急な斜面の部分にドーマーなどの装飾が入れやすく、途中で傾斜が緩やかになるので全体の高さを抑えられます。 見た目と機能性のバランスが良い屋根だと思います。 天井裏を広くとれるため、今回はそこにサボテン自動収穫機を設置しました。

今回のような大きな建物には、ちょうど良い屋根でしょう。

レンガの洋館

レンガの洋館

まとめ

今回は、装置を後から建物で囲いながら、建築における構造や装飾についても触れました。

「壁式構造」と「柱で支える構造」の違いや、現実的なレンガ建築の見え方を意識すると、より自然で説得力のあるデザインに仕上がります。 加えて、アーチやマンサード屋根といった要素を取り入れれば、より完成度が上がるでしょう。

とはいえ、マイクラはゲームですから、現実の建築に縛られる必要はありません。 リアルさを意識しながらも、自分なりのスタイルを見つけていってもらえればと思います。

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