概要
Java版マインクラフトのマツの木を見て、違和感を感じたことはないでしょうか。 どう見ても、あれはマツではないですよね。 以下ではマインクラフトJava版のマツは現実の何の木をモデルとしていると考えられるかや、マインクラフトの中でのマツの木の使い方などについてご紹介します。
(2021/6/15)Java版でもVer.1.17よりマツはトウヒに変更されました。
Java版マインクラフトのマツはマツをモデルとはしていない
Java版マインクラフトのマツの木は日本でよく見かけるマツとは別の種類の木です。
まず形が違います。
マインクラフトのマツはクリスマスツリーで使われるモミの木のように、まっすぐ伸びて葉が円錐状についています。 日本でよく見かけるクロマツやアカマツはもっと枝がまばらに伸びて広がり、きれいな円錐になることはあまりありません。 幹もまっすぐのびることもありますが、たいていは少し曲がっています。
また、マインクラフトのマツは苗木4本でまっすぐ伸びた巨木になりますが、クロマツやアカマツが巨木になることはまれです。 なったとしても上にまっすぐ伸びることはあまりありません。
マインクラフトのマツはタイガバイオームにたくさん生えていますが、クロマツやアカマツがタイガには普通ありません。
それもそのはず、Java版マインクラフトのマツは英語では「Spruce」または「Pine」と呼ばれています。 Pineはマツですが、Spruceはトウヒという別の木です。
トウヒはマツ科トウヒ属の針葉樹で、モミの木と同じクリスマスツリーのような樹形をしています。 中には高さ100メートル近くまで成長する種類もあり、条件によってはかなりの巨木になります。 また、タイガによく生えている木でもあります。
このように、さまざまな特徴が一致するため、Java版のマツの木は現実世界のトウヒをモデルにしていると考えられます。 実際、Java版以外では、マツではなくトウヒと翻訳されていることもあります。
トウヒはマツ科トウヒ属、アカマツやクロマツはマツ科マツ属なのでかなり違う種類です。 具体的にはキツネ(イヌ科キツネ属)とタヌキ(イヌ科タヌキ属)ぐらいには違います。 まず勘違いすることはないくらい違うということですね。 ただし、マツ科ですし、エゾマツのようにトウヒ属の木をマツと呼ぶこともあります。 よってSpruceをマツと翻訳して絶対に間違いとも言い切れないのですが、少なくとも私達が普通目にするマツとは別物と思った方が良いでしょう。
タイガに広がる森の木がクロマツとかだったら、急に水墨画の世界のようになって、本来のタイガとは全然雰囲気が変わってしまいます。 それはそれで面白いかもしれません。 しかし、モミのような針葉樹と思っておいた方がタイガのイメージが湧きやすく楽しめるかもしれませんね。
マインクラフトの中のマツ
入手と栽培
マインクラフトの中のマツはタイガバイオームや高い山などに生成される、比較的入手しやすい木です。
また、ジャングルの木と同様に、一本ずつ植えることも、苗木4本使って巨木にすることも可能です。
特に巨木はかなりの高さになり原木も大量にとれるため、大量に木が必要な場合には大変便利で良く利用されます。
苗木の落ちる確率はオークほど高くはないため、オークのように一気に植林場を拡張するのは難しいですが、ジャングルの木のようになかなか苗木が落ちないということはないため、苗木不足になることは少なく、安定して栽培できます。
実際にプレイしている感じでは、マツは巨木にすると上の画像のように葉が少ない場合があり、一本ずつ育てた方が苗木は多く落ちるように思います。 しかし、苗木不足になるほどではないです。 ジャングルの木は逆に巨木にした方が枝が伸びて葉が増えるので、苗木が多く落ちるようです。
ちなみに、四本並べた苗木のすぐ横に松明を置くと、どれだけ骨粉を使っても巨木にはなりません。 (一本の苗木の時は成長します。) マツを植林するときはすぐそばに松明を置かないように気をつけましょう。
利用
マインクラフトのマツは建材としてよく使われます。
黒っぽいテクスチャーですが、ダークオークほどは黒くないため、重い雰囲気にはならず使いやすい建材です。 また、ドアも山小屋などに使われるような見た目で、素朴なカントリー風の家の建築などに向いています。 中でもマツのトラップドアは見た目が良いためよく装飾として使われます。
一般にシフトキーを押しながらなら、トラップドアにトラップドアを設置することができます。 これをマツのトラップドアに使って簡単に壁を作ることができます。
向こうが透けて見えないトラップドアはマツとダークオーク、シラカバだけです。 ダークオークのトラップドアは並べると板チョコのような見た目になり、シラカバは障子のようで少し使いどころが難しいですが、マツの場合は板塀のような見た目になるので、簡単な目隠しとしてとても便利です。
ただし、村の中にトラップドアを使った壁を作ると、村人がトラップドアを認識できないため、よく引っかかってしまいます。 村人や家畜などのMobがやってくるような場所ではこのテクニックは使わない方が良いでしょう。
ポドゾル
マツの巨木を育てると周りにポドゾルという特殊な土ができます。 これはシルクタッチの道具で採掘可能です。
ポドゾルには以下のような利用方法があります。
鉢植えの土として
ポドゾルはタイガ地方に特有の栄養の少ない、耕地には向かない特殊な酸性土壌のことです。 しかしマインクラフトの中のポドゾルは、肥料などを加えた土のように見えるので、植木鉢やプランターの中の土として使うと見栄えが良いです。
左が粗い土。右がポドゾル。
小さな花は植えてから咲くまでの時間が短く、花が終わると枯れるので、花壇の土は最近植え替えのために掘り起こされた新しい土の方が自然です。 また、花壇に生えてしまった草は普通抜くので草ブロックは不自然です。 そのため、マインクラフトでは花壇には草ブロックに変わらない「荒い土」を使うのがよくあるテクニックです。
一方、鉢植えの観葉植物などの場合は長期間その状態で植えられているはずなので、新しい土だと不自然です。 そこでポドゾルを使うわけです。
キノコ栽培
ポドゾルの上では明るさ関係なしにキノコが育つのでキノコ栽培にも使えます。 マインクラフトのキノコは暗い場所でしか育たないため、実際に栽培しようとするとモンスターが湧いて意外と面倒です。 マインクラフトでキノコを増やすにはポドゾルと骨粉で巨大キノコを作るのがおそらく一番簡単な方法でしょう。
ただし、キノコ島にある菌糸ブロックでもキノコは栽培できます。 こちらの方が土ブロックを隣接させるだけで簡単に増やせて便利です。 ポドゾルは菌糸ブロックが手に入るまでのつなぎとして利用すると良いと思います。
まとめ
マインクラフトJava版のマツは、おそらくモミに似たトウヒという針葉樹林がモデルとなっています。 だからどうだと思われるかもしれませんが、マインクラフトはいろいろな「見立て」で成り立っているゲームです。
例えば、四角い木は存在しませんが、マインクラフトの中では「木」ということになっています。 村人はあまり人っぽくありませんし、水がいくらかあると無限に増えるのは奇妙です。
そういった不自然な部分を人間が現実の何かに見立てて遊んでいるわけです。
その一つとしてマツもトウヒと思った方が、タイガなどの風景がより楽しめるのではないかと思ってご紹介しました。
この記事でそういった見立てが少しでも面白く感じられるようになれば幸いです。
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公開日:2020-05-19