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アプリのAndroid5対応のために手持ちのNexus7をAndroid5にアップデートしたら極端に遅くなったのですが、解決したのでその方法を紹介します。

ネットで検索すると同様にNexus7にAndroid5を入れると遅くなる事象が報告されています。
解決方法にキャッシュパーティションをクリアするというのがありやってみましたが、一瞬早くなりましたがすぐに遅くなり効果はありませんでした。

ただ、一瞬早くなったこと、キャッシュパーティションのクリアの時に電源を落としたこと、徐々に重くなったことから、バックグラウンドプロセスがたまるとメモリなどのリソースを圧迫して遅くなっているのでは無いかと見当がつきました。
実際に手動でバックグラウンドのアプリを落とすと早くなったので設定を変えてバックグラウンドのアプリの数を制限してやると、すこしもっさりするときもありますが、Android5にアップデートする前とほぼ同じぐらいの速さになりました。

手順は以下の通りです。開発者向けの機能を使うので関係ないところをあまりいじりすぎると動作がおかしくなる可能性があるので自己責任でお願いします。

「設定」から「開発者向けオプション」を選ぶ。
もし「開発者向けオプション」が表示されていない場合は、同じく「設定」の中の「タブレット情報」の中の「ビルド番号」を何回かタップして表示させてください。結構何回もタップさせられます。

開発者向けオプション」の中の「バックグラウンドプロセスの上限」を選択し、「標準の上限」以外を選択する。
バックグラウンドプロセスは多く立ち上げているとメモリなどを消費するので少ない方がデバイスは安定し前面に出ているアプリは早くなります。しかし、バックグラウンドから外れたアプリは初期化から立ち上げ直されるので、アプリの切り替えが遅くなります。
２か３に設定しておいて、切り替えの遅さが気になるときは３や４に、デバイス全体の安定性や速度が気になる場合は１や２にすると良いでしょう。

これでかなり動作速度が改善しますので使い勝手が良くなると思います。

せっかくなので他の開発者向けオプションで高速化出来るものも紹介しておきます。

ウインドウアニメーションスケール
トランジションアニメスケール
Animator再生時間スケール

画面遷移などのアニメーションの時間です。オフや.5x（5xでは無いことに注意）などの短い方がさくさく動く感じになります。ただ、画面遷移とかの時だけの話なので、割と気分的、体感的な物です。

GPUレンダリングを使用
描画用の演算装置であるGPUをなるべく使うようにする設定です。描画が早くなる可能性がありますが、描画が重いゲームアプリなどははじめからGPUを使うようにしている場合も多いので効果は限定的です。

その他：wifi関連
Androidの設定では無いかもしれませんが、wifiの親機のファームウエアを更新してAndroid側の設定も一度wifiを切断し、パスワードの入力からやり直すとネットがかなり早くなりました。ファームウエアのせいかAndroid側の設定をやり直したせいなのか定かでは無いのですが、最近ルーターのメンテナンスとかしていない人は一度お試しを。

それでも時々は遅くなる
右下のボタンでアプリの履歴を表示させて、表示されたのを全部消すと早くなるときがあります。それで駄目なら再起動してみると大抵早くなります。

また、しばらくすると「バックグラウンドプロセスの上限」が「標準の上限」にどういうわけか戻るときがあるので、遅くなるときは確認してみると良いかもしれません。

そんな事をしながらアップデートしたアプリがこちら。全部Android5対応ですよ！