[[Python]]で回数を指定してループするのは通常for文とrangeを組み合わせます。 for i in range(3): print i 実行結果 0 1 2 このとき、iのスコープはループの外まであるので注意が必要です。 for i in range(3): print i print i 結果 0 1 2 2 rangeは等差数列を要素とする配列を生成する関数で、 >>> range(3) [0, 1, 2] となります。pythonのforループはinの要素を順にループするので、このような結果となります。 rangeは最小値、上限、差を引数とすることもできます。 >>> range(1,4) [1, 2, 3] >>> range(1,4,2) [1, 3] 非常に回数の多いループで、リストを生成するとメモリがもったいない、という場合にはxrangeを使います。これははじめにまとめてリストを生成せず、ループの時に動的に値を生成するため、メモリが節約できます。 for i in xrange(3): print i xrangeはxrange型のオブジェクトを返します。 xrange(3) >>> range(1,2) xrangeは動的に値を生成する分だけループが遅くなりますが、rangeとの差はわずかです。それより、大きなリストを生成する負荷の方が高いため、非常に大きな数をループする時にはxrangeのほうが処理が速くなります。経験的には数千回程度以下のループだとさほど差を感じませんが、数十万回以上のループをさらに繰り返すような場合だとxrangeの方が体感できるほど速くなります。このようにxrangeの方がメリットが大きいためか、python3ではxrangeは廃止され、rangeがpython2のxrangeとなりました。python3でrangeからリストを生成するには、 rlist = list(range(5)) とします。 他の多くの言語と異なり、pythonのforループはelse文も書けます。 for i in range(3): print i else: print "loop end" 結果 0 1 2 loop end forループのelse文はbreakを使ったときには処理を実行しません。 for i in range(3): print i break else: print "loop end" 結果 0 つまりループが最後まで回ってから終わったかどうかの判定が可能です。これにより、例えば、ループの中の処理で何か検索し見つかればbreakして、最後まで見つからなかったときにelse文で「無かった」とメッセージを出す、というような処理が簡単に実装できます。 # -*- coding: utf-8 -*- from random import randint for i in range(3): print i if i == randint(0,3): print u"あたり!" break else: print u"はずれ!" 結果1 0 1 あたり! 結果2 0 1 2 はずれ! [[目次へ戻る>Python]]