3: 2016-07-22 (金) 03:41:20 njf[6] [7] [8] | 4: 2017-05-24 (水) 14:22:16 njf[6] [9] [10] | ||
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Line 1: | Line 1: | ||
- | [[Python]]で回数を指定してループするのは通常for文とrangeを組み合わせる。 | + | [[Python]]で回数を指定してループするのは通常for文とrangeを組み合わせます。 |
for i in range(3): | for i in range(3): | ||
Line 10: | Line 10: | ||
2 | 2 | ||
- | このとき、iのスコープはループの外まである。 | + | このとき、iのスコープはループの外まであるので注意が必要です。 |
for i in range(3): | for i in range(3): | ||
Line 23: | Line 23: | ||
2 | 2 | ||
- | rangeは等差数列を生成する関数。つまり | + | rangeは等差数列を要素とする配列を生成する関数で、 |
>>> range(3) | >>> range(3) | ||
[0, 1, 2] | [0, 1, 2] | ||
- | となる。pythonのforループはinの要素を順にループするので、このような結果となる。 | + | となります。pythonのforループはinの要素を順にループするので、このような結果となります。 |
- | rangeは最小値、上限、差を引数とすることもできる。 | + | rangeは最小値、上限、差を引数とすることもできます。 |
>>> range(1,4) | >>> range(1,4) | ||
Line 37: | Line 37: | ||
[1, 3] | [1, 3] | ||
- | 非常に回数の多いループで、リストを生成するとメモリがもったいない、という場合にはxrangeを使うとリストを生成しないのでメモリが節約できる。 | + | 非常に回数の多いループで、リストを生成するとメモリがもったいない、という場合にはxrangeを使います。これははじめにまとめてリストを生成せず、ループの時に動的に値を生成するため、メモリが節約できます。 |
for i in xrange(3): | for i in xrange(3): | ||
print i | print i | ||
- | xrangeはxrange型のオブジェクトを返す。 | + | xrangeはxrange型のオブジェクトを返します。 |
xrange(3) | xrange(3) | ||
>>> range(1,2) | >>> range(1,2) | ||
- | 通常はrangeで十分。非常に大きな回数のループの時だけ考慮すれば良い。 | + | xrangeは動的に値を生成する分だけループが遅くなりますが、rangeとの差はわずかです。それより、大きなリストを生成する負荷の方が高いため、非常に大きな数をループする時にはxrangeのほうが処理が速くなります。経験的には数千回程度以下のループだとさほど差を感じませんが、数十万回以上のループをさらに繰り返すような場合だとxrangeの方が体感できるほど速くなります。このようにxrangeの方がメリットが大きいためか、python3ではxrangeは廃止され、rangeがpython2のxrangeとなりました。python3でrangeからリストを生成するには、 |
- | pythonのforループはelse文もとれる | + | rlist = list(range(5)) |
+ | |||
+ | とします。 | ||
+ | |||
+ | 他の多くの言語と異なり、pythonのforループはelse文も書けます。 | ||
for i in range(3): | for i in range(3): | ||
Line 61: | Line 65: | ||
loop end | loop end | ||
- | else文はbreakを使ったときにとばされる | + | forループのelse文はbreakを使ったときには処理を実行しません。 |
for i in range(3): | for i in range(3): | ||
print i | print i | ||
Line 71: | Line 75: | ||
0 | 0 | ||
- | 例えば、ループの中の処理で何か検索し見つかればbreakして、最後まで見つからなかったときにelse文で「無かった」とメッセージを出す、といった使い方ができる。 | + | つまりループが最後まで回ってから終わったかどうかの判定が可能です。これにより、例えば、ループの中の処理で何か検索し見つかればbreakして、最後まで見つからなかったときにelse文で「無かった」とメッセージを出す、というような処理が簡単に実装できます。 |
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