13: 2018-05-14 (月) 15:54:05 njf[6] [7] [8] | 現: 2018-10-08 (月) 04:00:42 njf[6] [9] [10] | ||
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*はじめに [#z941726c] | *はじめに [#z941726c] | ||
- | &font(Red){重要:ここで使っている「Experimental Plugin」は2017年10月に出たversion 0.11.0より後ではサポートされなくなりました。よってここに書いた方法も、使えなくなりました。&br;}; | + | &font(Red){重要:ここで使っている「Experimental Plugin」は2017年10月に出たversion 0.11.0より後ではサポートされなくなりました。よってこのページの「gradle関連の修正」の章に書いた方法も、使えなくなりました。この章の代わりに[[cocos2d-x/ver2系CMakeを使ってAndroid Studioに移行する]]を参考にしてください。他の章はおそらく2018年現在、まだある程度正しいと思います。}; |
cocos2d-xがver3になってからかなり経ちますが、2から3への移行は大変なため、まだまだ以前作った物をver2で管理しています。さらにeclipseでのAndroid開発の公式サポートが終わり、openSSLなどの更新の催促、広告SDKの更新などもあり、否が応でもeclipseで開発していたcocos2d-x ver2系のAndroidプロジェクトをAndroid Studioに移さなくてはいけなくなってきました。 | cocos2d-xがver3になってからかなり経ちますが、2から3への移行は大変なため、まだまだ以前作った物をver2で管理しています。さらにeclipseでのAndroid開発の公式サポートが終わり、openSSLなどの更新の催促、広告SDKの更新などもあり、否が応でもeclipseで開発していたcocos2d-x ver2系のAndroidプロジェクトをAndroid Studioに移さなくてはいけなくなってきました。 | ||
Line 41: | Line 41: | ||
/YOUR_PATH/ndk-bundle/build/core/prebuilt-library.mk:45: *** Android NDK: Aborting . Stop. | /YOUR_PATH/ndk-bundle/build/core/prebuilt-library.mk:45: *** Android NDK: Aborting . Stop. | ||
- | これは最新のNDKは「arm64-v8a」というアーキテクチャでコンパイルしようとするのですが、cocos2d-x ver2ではそのための設定がないのでエラーになっています。 | + | これは最新のNDKは「arm64-v8a」というアーキテクチャでコンパイルしようとするのですが、cocos2d-x ver2.2ではそのための設定がないのでエラーになっています。 |
古いアーキテクチャでコンパイルするように指定するために、jni/Application.mkの中に次の一行を加えます。 | 古いアーキテクチャでコンパイルするように指定するために、jni/Application.mkの中に次の一行を加えます。 | ||
Line 67: | Line 67: | ||
*gradle関連の修正 [#n09f94ff] | *gradle関連の修正 [#n09f94ff] | ||
+ | &font(Red){重要:ここで使っている「Experimental Plugin」は2017年10月に出たversion 0.11.0より後ではサポートされなくなりました。よってここに書いた方法も、使えなくなりました。CMakeを使うと簡単に移行できるので、以下の記事でそれを解説しています}; | ||
+ | |||
+ | [[cocos2d-x/ver2系CMakeを使ってAndroid Studioに移行する]] | ||
+ | |||
+ | &font(Red){CMakeを使う場合は、上の記事を参考にしてこの章は飛ばしてください。}; | ||
Android Studioにインポートすると以下のようなエラーが出ます。 | Android Studioにインポートすると以下のようなエラーが出ます。 | ||
Line 115: | Line 120: | ||
compileSdkVersion 24 | compileSdkVersion 24 | ||
buildToolsVersion "24.0.0" | buildToolsVersion "24.0.0" | ||
+ | |||
defaultConfig { | defaultConfig { | ||
applicationId "jp.njf.MyGame" | applicationId "jp.njf.MyGame" | ||
minSdkVersion.apiLevel 10 | minSdkVersion.apiLevel 10 | ||
targetSdkVersion.apiLevel 22 | targetSdkVersion.apiLevel 22 | ||
+ | |||
ndk { | ndk { | ||
moduleName "game_shared" | moduleName "game_shared" | ||
} | } | ||
} | } | ||
+ | |||
buildTypes { | buildTypes { | ||
release { | release { | ||
Line 142: | Line 147: | ||
apply plugin: 'com.android.model.library' | apply plugin: 'com.android.model.library' | ||
+ | |||
buildscript { | buildscript { | ||
repositories { | repositories { | ||
jcenter() | jcenter() | ||
} | } | ||
+ | |||
dependencies { | dependencies { | ||
classpath 'com.android.tools.build:gradle:1.3.1' | classpath 'com.android.tools.build:gradle:1.3.1' | ||
} | } | ||
} | } | ||
+ | |||
dependencies { | dependencies { | ||
compile 'com.google.android.gms:play-services-plus:9.+' | compile 'com.google.android.gms:play-services-plus:9.+' | ||
Line 169: | Line 174: | ||
最初の「apply plugin」が変更され、他に「android」が「model」の中になります。 | 最初の「apply plugin」が変更され、他に「android」が「model」の中になります。 | ||
- | *ライブラリなどの調整 [#n16a4238] | + | *Manifestファイルからsdkのバージョンを取り除く [#x1bcf36c] |
- | インポートの時に参照がうまくいっているとモジュールとして取り込まれますが、ライブラリの構成によっては、Cocos2dxActivityなどが見つからないとエラーになることがあります。この場合、最も簡単な解決はもとのeclipseにあるlibcocos2dxプロジェクトのbinの中にあるlibcocos2dx.jarをコピーしてAndroid Studioのlibsに加え、右クリックで「Add as Library」を選択、ライブラリとして取り込むことです。 | + | いつ頃からか分かりませんが、Manifestファイルからsdkのバージョンについての記述(min,compile,targetとか)を取り除かなければエラーになるようになりました。 |
+ | エラーメッセージをクリックすれば取り除いてくれることもあれば、そうでないものもあります。 | ||
+ | 手で消した方が早いでしょう。 | ||
- | このとき、後述のCocos2dxBitmapでのエラーを避けるため、リリースするAPIのバージョンは21以下にするのがおすすめです。 | + | * ライブラリなどの調整 [#n16a4238] |
- | 他にはソースをプロジェクト内にコピーしたり、モジュールとして取り込む方法もあります。こちらの方が個々の修正はしやすくなります。 | + | インポートの時に参照がうまくいっているとモジュールとして取り込まれますが、ライブラリの構成によっては、Cocos2dxActivityなどが見つからないとエラーになることがあります。%%この場合、最も簡単な解決はもとのeclipseにあるlibcocos2dxプロジェクトのbinの中にあるlibcocos2dx.jarをコピーしてAndroid Studioのlibsに加え、右クリックで「Add as Library」を選択、ライブラリとして取り込むことです。%% |
- | 一方、jarファイルの方が一つjarを作るプロジェクトを作っておくと、そのjarを使い回せるのでいっせいに変更するのはそちらの方が楽です。またコンパイル時間も短くなります。 | + | %%このとき、後述のCocos2dxBitmapでのエラーを避けるため、リリースするAPIのバージョンは21以下にするのがおすすめです。%% |
- | どちらでも好きな方を選択してください。 | + | 規約の変更や広告SDKなど外部ライブラリの都合などにより、APIレベルを低くしてリリースするのが難しくなってきているので、ソースをプロジェクト内にコピーしたり、モジュールとして取り込むのをおすすめします。 |
+ | |||
+ | |||
+ | |||
+ | %%一方、jarファイルの方が一つjarを作るプロジェクトを作っておくと、そのjarを使い回せるのでいっせいに変更するのはそちらの方が楽です。またコンパイル時間も短くなります。%% | ||
+ | |||
+ | %%どちらでも好きな方を選択してください。%% | ||
あとは他の必要なライブラリを取り込んであれば、ひとまずビルド可能となります。 | あとは他の必要なライブラリを取り込んであれば、ひとまずビルド可能となります。 | ||
Line 186: | Line 199: | ||
移行時によく起こるエラーとして以下の物があります。 | 移行時によく起こるエラーとして以下の物があります。 | ||
- | **Google Play Servicesのゲームサービスで使うBaseGameUtilsのエラー [#m13b1462] | + | ** Google Play Servicesのゲームサービスで使うBaseGameUtilsのエラー [#m13b1462] |
BaseGameUtilsをインポートして使おうとすると以下のエラーが出ます。 | BaseGameUtilsをインポートして使おうとすると以下のエラーが出ます。 | ||
Line 192: | Line 205: | ||
uses-sdk:minSdkVersion 1 cannot be smaller than version 9 declared in library | uses-sdk:minSdkVersion 1 cannot be smaller than version 9 declared in library | ||
- | BaseGameUtilsの中のAndroidManifest.xmlにuses-sdkがないために起こるので、ゲーム本体のAndroidManifest.xmlのuses-sdk句をコピーしてBaseGameUtilsのものに貼り付けると解決します。 | + | %%BaseGameUtilsの中のAndroidManifest.xmlにuses-sdkがないために起こるので、ゲーム本体のAndroidManifest.xmlのuses-sdk句をコピーしてBaseGameUtilsのものに貼り付けると解決します。%% |
- | **Cocos2dxBitmapクラスのFloatMathでエラー [#n019b611] | + | 現在ではManifestにSDKのバージョンを入れること自体が推奨されていないので、マニフェストからSDKのバージョンを入れてgradleファイルのSDKを上げればOKです。(2018.10.4追記) |
- | API level 22よりdeprecatedになったので、FloatMathをMathに置きかえてください。またはAPI 21以下でリリースしてください。 | + | |
+ | ** Cocos2dxBitmapクラスのFloatMathでエラー [#n019b611] | ||
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+ | API level 22よりdeprecatedになったので、FloatMathをMathに置きかえてください。%%またはAPI 21以下でリリースしてください。%% 外部ライブラリのなどの都合により、低いAPI levelではリリースしづらくなってきているので、書きかえる方が無難です。(2018.10.4追記)。 | ||
**HttpClientのエラー [#k5f1e689] | **HttpClientのエラー [#k5f1e689] | ||
Line 214: | Line 230: | ||
古いBaseGameUtilsを使っていると、Google Play Serviceを新しくしたときにエラーとなります。BaseGameUtils関連のjavaファイルとManifest、resフォルダなどを新しい物に入れ替えるとうまくいきます。 | 古いBaseGameUtilsを使っていると、Google Play Serviceを新しくしたときにエラーとなります。BaseGameUtils関連のjavaファイルとManifest、resフォルダなどを新しい物に入れ替えるとうまくいきます。 | ||
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+ | **android.permission.READ_PHONE_STATEのパーミッションが付け加わる [#ga4337af] | ||
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+ | android.permission.READ_PHONE_STATEのパーミッションがあるから、プライバシーポリシー追加しないといけない、とGoogle Playへアップロード時に言われることがあります。 | ||
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+ | これは、gradleファイルでminSdkVersionやtargetSdkVersionを指定しないと、デフォルトで1が適用されるため、古いAndroid端末での互換性を保つため勝手にパーミッションが付け加わるためらしいです。 | ||
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+ | よって、このエラーが発生したときは、全てのgradleファイルにSDKのバージョンが正しく定義されているかをチェックしてください。ライブラリのどれかで入れ忘れている可能性があります。 | ||
*Google Play Serviceについての注意 [#ye37b112] | *Google Play Serviceについての注意 [#ye37b112] |
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