ページへ戻る

− Links

 印刷 

Python​/回数を指定してループ のソース :: NJF Wiki

xpwiki:Python/回数を指定してループのソース

« Prev[3]  
*基本 [#x743c32f]
[[Python]]で回数を指定してループするのは通常for文とrangeを組み合わせます。

 for i in range(3):
    print i

実行結果

 0
 1
 2

このとき、iのスコープはループの外まであるので注意が必要です。

 for i in range(3):
    print i
 
 print i

結果
 0
 1
 2
 2

rangeは等差数列を要素とする配列を生成する関数で、

 >>> range(3)
 [0, 1, 2]

となります。pythonのforループはinの要素を順にループするので、このような結果となります。

rangeは最小値、上限、差を引数とすることもできます。

 >>> range(1,4)
 [1, 2, 3]
 >>> range(1,4,2)
 [1, 3]

非常に回数の多いループで、リストを生成するとメモリがもったいない、という場合にはxrangeを使います。これははじめにまとめてリストを生成せず、ループの時に動的に値を生成するため、メモリが節約できます。

 for i in xrange(3):
    print i

xrangeはxrange型のオブジェクトを返します。
 xrange(3)
 >>> range(1,2)

xrangeは動的に値を生成する分だけループが遅くなりますが、rangeとの差はわずかです。それより、大きなリストを生成する負荷の方が高いため、非常に大きな数をループする時にはxrangeのほうが処理が速くなります。経験的には数千回程度以下のループだとさほど差を感じませんが、数十万回以上のループをさらに繰り返すような場合だとxrangeの方が体感できるほど速くなります。このようにxrangeの方がメリットが大きいためか、python3ではxrangeは廃止され、rangeがpython2のxrangeとなりました。python3でrangeからリストを生成するには、

 rlist = list(range(5))

とします。

*for文のelse [#q3e3971e]

他の多くの言語と異なり、pythonのforループはelse文も書けます。

 for i in range(3):
    print i
 else:
    print "loop end"

結果
 0
 1
 2
 loop end

forループのelse文はbreakを使ったときには処理を実行しません。
 for i in range(3):
    print i
    break
 else:
    print "loop end"

結果
 0

つまりループが最後まで回ってから終わったかどうかの判定が可能です。これにより、例えば、ループの中の処理で何か検索し見つかればbreakして、最後まで見つからなかったときにelse文で「無かった」とメッセージを出す、というような処理が簡単に実装できます。

 # -*- coding: utf-8 -*-
 from random import  randint
 
 for i in range(3):
    print i
    if i == randint(0,3):
        print u"あたり!"
        break
 else:
    print u"はずれ!"

結果1
 0
 1
 あたり! 

結果2
 0
 1
 2
 はずれ!

[[目次へ戻る>Python]]

« Prev[3]