Ad
1: 2016-12-04 (日) 08:58:28 njf ソース バックアップ No.1 を復元して編集 現: 2016-12-04 (日) 19:59:46 njf ソース 編集
Line 1: Line 1:
 +*内包表記と高階関数 [#c78e816b]
 +
 +Pythonではリストを変換する手段としてリスト内包表記を使う方法と、map、filterなどの関数を引数とする、高階関数を使う方法があります。
 +
 +一般に内包表記の方が高速で動作すると言われていて、公式でも内包表記が推奨されています。
 +
 +とはいえ、他の言語でmapやfilterなどの高階関数を使ったことがある場合は、こちらのほうがわかりやすいでしょう。
 +ここではなるべく両方のやり方を書いていきます。
 +
 +
*要素の存在チェック [#qbf1fa46] *要素の存在チェック [#qbf1fa46]
 +
 +Pythonで特定の要素が存在するかは、「in」を用います。
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + if 1 in testList:
 +     print "1 exists!"
 + 
 + if 10 in testList:
 +     print "10 exists!"
 +
 +結果
 +
 + 1 exists!
 +
 +*要素を検索して場所を返す [#b64e62fd]
 +
 +要素に特定の値が現れる場所を求めるには、indexを使います。
 +第二引数を省略すると最初の場所が返ります。
 +
 + testList = [2,1,3,1,5,6]
 + 
 + print testList.index(1)
 +
 +結果
 + 1
 +
 +indexの第二引数、第三引数に整数を入れると、その区間にある要素の最初の場所が返ります。第三引数を省略するとリストの最後まで指定したことになります。
 +
 + testList = [2,1,3,1,5,6]
 + 
 + print testList.index(1,2,5)
 +
 +結果
 + 3
 +
 +要素がないとValueErrorが発生します。
 +
 +検索して一致した全ての場所を取り出すのは、以下のように内包表記を使うと簡単にできます。
 +
 + resultList = [i  for (i,x) in enumerate(testList) if x == 1 ]
 +
 +結果
 + [1, 3]
 +
 +enumerateは、インデックスと要素のタプルを返す関数です。
 +
*検索した要素をリストで取得 [#q0d80e3c] *検索した要素をリストで取得 [#q0d80e3c]
 +
 +例として3以上の要素をリストで取得する方法を考えます。
 +
 +**リスト内包表記を使う [#x174eef9]
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultRist = [x for x in testList if x > 3]
 + 
 + print resultRist
 +
 +結果
 +
 + [4, 5, 6]
 +
 +**高階関数filterを使う [#w0b1e268]
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultList = filter(lambda x : x > 3, testList)
 + 
 + print resultList
 +
 +ここで第一引数は真偽型を戻り値とする関数です。ここではラムダ式で3より大きい時に真となる関数を定義しています。ラムダ式については「[[Python/ラムダ式]]」を参照のこと
 +
 +結果
 +
 + [4, 5, 6]
 +
 +ラムダ式の部分はもちろん関数でもかまいません。ただし簡単な物ならラムダ式の方がコンパクトに書けます。以下の物は上の例と全く同じ結果を返します。
 +
 + def filterFunction(x):
 +     return x > 3
 + 
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultList = filter(filterFunction, testList)
 + 
 + print resultList
 +
*要素を変換する [#q3175926] *要素を変換する [#q3175926]
 +
 +例として全要素を2倍にする処理を考えます。
 +
 +**リスト内包表記を使う [#ob56e668]
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultRist = [2 * x for x in testList]
 + 
 + print resultRist
 +
 +結果
 +
 + [2, 4, 6, 8, 10, 12]
 +
 +
 +**高階関数mapを使う [#m314f3a3]
 +
 +全要素を変換する場合はmapを使います。
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultList = map(lambda x : x * 2, testList)
 + print resultList
 +
 +ここでmapの第一引数は引数を二倍にするラムダ式です。
 +
 +結果
 +
 + [2, 4, 6, 8, 10, 12]
 +
 +*要素を検索して変換する [#u52822b9]
 +
 +例として3より大きな要素を二倍することを考えます。
 +
 +**リスト内包表記 [#kbc5a58c]
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultRist = [2 * x for x in testList if x > 3]
 + 
 + print resultRist
 +
 +結果
 +
 + [8, 10, 12]
 +
 +**高階関数を組み合わせる [#rab2a1db]
 +
 +mapとfilterを組み合わせれば、同じことができます。
 +
 + testList = [1,2,3,4,5,6]
 + 
 + resultList =  map(lambda x : x * 2, filter(lambda x : x > 3, testList))
 + 
 + print resultList
 +
 +結果
 +
 + [8, 10, 12]
 +
 +
 +*まとめ [#c4677d0f]
 +
 +全体に簡単な処理ならリスト内包表記の方がコンパクトに書けて、しかも高速なので便利です。
 +
 +複雑な処理の場合は、別に関数を定義する高階関数の方がループ構造と処理が分かれるのでわかりやすいかもしれません。


トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード印刷に適した表示   ページ新規作成 全ページ一覧 単語検索 最新ページの一覧   ヘルプ   最新ページのRSS 1.0 最新ページのRSS 2.0 最新ページのRSS Atom Powered by xpWiki
Counter: 2424, today: 2, yesterday: 0
MenuBar
広告

ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

Portuguese | English | German | Greek | Japanese | Korean | Russian | T-Chinese top
NJF