裳華房の統計学入門 [1](稲垣宣生・山根芳知・吉田光雄 共著 第11版)についてのメモです。
公式ホームページはこちら[2]。ここに正誤表がありますが、2019年2月現在、こちらの内容は載っていません。
- 問題3.9 (66ページ)
- 演習問題3.2 (2) (77ページ)
- 演習問題5.3 (112ページ)
- 問題6.12 (130ページ)
- 例題6.16 (142ページ)
- 例題6.18 (150ページ)
- 演習問題6.21 (155ページ)
- その他
問題3.9 (66ページ) [3]
[4]
IQ150以上のパーセントを求める問題。179ページの解答では0.12%となっています。
しかし、計算してみると 0.04%程度となります。
インターネットで「IQ パーセント」などで検索してもIQ150以上は0.043%程度となっています。
解答の誤りでは無いかと思われます。
演習問題3.2 (2) (77ページ) [5]
[6]
題意が分かりづらいく、正直意味がとれませんでした。解答などを見る限り、おそらく「それまでに1を出して試行を終える確率が1/2を越える回数を求めよ」という意味かと思われます。
演習問題5.3 (112ページ) [7]
[8]
180ページの解答にあるVの分子は、nに2乗が抜けているようです。
問題6.12 (130ページ) [9]
[10]
問題の表は「分散」となっていますが、解答を見る限り「標準偏差」が正しそうです。
例題6.16 (142ページ) [11]
[12]
144ページの説明で全カテゴリ数が10、第8,9,10カテゴリをまとめたというような記述がありますが、実際には表は全カテゴリ数9でまとめたのは第8,9カテゴリです。
例題6.18 (150ページ) [13]
[14]
表に記載されている総数nは169ですが、計算式では172になっています。
演習問題6.21 (155ページ) [15]
[16]
181ページの解答ではz=0.820となっていますが、問題は2x2表の検定でこの本の記述によるとカイ二乗検定を使うはずです。したがって解答は「x^2=」となるはずで、「z=」になっているのは謎です。カイ二乗検定で求まる数値とも異なっています。
ちなみに私の計算結果は「x^2=0.0044」で有意差無しです。
解答の数値が私が計算した結果と微妙に異なる問題がいくつかありましたが、本とどちらが正しいか分からないのでここでは省略します。検定結果が変わるほどの差があるものは無かったように思います。